愛媛のみんなのやさしさが形になった
「愛顔の子ども食堂」

南海放送株式会社
営業局 愛媛アライアンス戦略室桐本尚(きりもとひさし)さん

コロナで影響を受けた生産者を応援するという目的で始めた事業「愛顔(えがお)の子ども食堂」。企画運営に携わっている、南海放送株式会社の桐本尚さんにお話を伺いました。

(上部写真)
食育を担当している料理研究家の
中村和憲(なかむらかずのり)さん

「愛顔の子ども食堂」とは

「愛顔の子ども食堂」は、愛媛県でコロナの影響を受けた生産者を応援するという目的でスタートしました。愛媛の特産物である養殖の真鯛やブリ、和牛などを使用した料理を地域のみんなで味わえます。さらに生産者に食材について教えてもらう食育を実施、地産地消が愛媛県の未来を守り作っていくことを学ぶことができる場です。

みんながハッピーになれる
「愛顔の子ども食堂」

「マダイとブリのカツ丼」

愛媛県は養殖業が盛んで、特に真鯛は日本一の出荷量を誇っています。現在、全国で真鯛は年間4,000万尾流通しており、そのうちの2,000万尾は愛媛県産です。しかし、新型コロナウイルスの影響で、400〜500万尾くらいは売れ残ってしまう状況でした。そんな時に、「#元気いただきますプロジェクト」を知り、生産者を支援しながら子ども食堂も応援できるとあれば、みんながハッピーになれて良いなと思い、この事業へ参画することにしました。
生産者のみなさんも都合がつくときは、子ども食堂に参加してもらっているんです。食堂で使用する魚の量は全体の影響からすれば微々たるもので、困窮した状況を回復するまでには至りません。ですが、生産者の方々は、普段消費者と接する機会がないため、子どもたちから「おいしい」の言葉を聞けたり、養殖現場の現状を伝えられたりするのがうれしいと、非常に喜んでくださっています。

予想以上の広がりを実感

もともと子ども食堂の食材はフードバンクから提供してもらっているケースが多く、地元の食材が手に入りにくい状況でした。一部、農家やスーパーから新鮮なものをいただいていましたが、今回の「愛顔の子ども食堂」で使用しているような地元の真鯛やブリ、和牛などは使う機会がありませんでした。この事業を通じて、地元の子どもたちに新鮮な特産物を提供できたことで、「普段、魚を食べない子が食べるようになった」というご意見もいただけて、とてもうれしかったです。

愛媛県は全国的にみても新型コロナウイルスの感染者が少ない方。ですが、松山市の中心部では感染者が少し出ていたため、公民館の使用許可がおりず、一部子ども食堂が始められなかったんです。そのような中、地元の済美高校が食堂を提供してくれ、食物科学コースの生徒達が調理もしてくれることになり、臨時に子ども食堂を開催することができました。
さらに、地元企業の伊予銀行さんがこの取り組みを知り、「補助対象以外の食材費はこちらでご負担しましょう」と言ってくださって。地元の高校から企業まで多くの方に協力していただいたおかげで、予想以上の広がりとなりました。

みなさまへメッセージ

「愛顔の子ども食堂」を運営していく中で、地産地消をすることが生産者さん、そして愛媛の未来を守ること。さらに、子ども食堂が子どもたちの支援だけではなく、地域のコミュニティの場という役割も担っていることを、みんなで共有できました。この事業がきっかけとなり、子ども、生産者、企業、地域のそれぞれの想い、点と点が線でつながったんです。この結びつきをさらに広げていきたい。そのためには今後も継続していくことが大事だと思いますので、引き続きご支援をお願いします。

愛顔の子ども食堂 公式ウェブサイト

https://egao-kodomo.com/

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