大好きな音楽を聴かせるのが
おいしさの秘訣!?
いちごのプロが愛情たっぷりに育てる
茨城のいちご

生産者インタビュー

“おひさま”をいっぱい浴び、大好きなレゲエを一緒に聴いてすくすく育ついちご。お客様においしいと言われることを励みに、茨城県常陸大宮市でいちごを栽培する菅野大志さん、久美子さんにお話を伺いました。

茨城県常陸大宮市 | おひさまのいちご園
菅野大志(かんのだいし)さん・久美子(くみこ)さん

取り扱い商品:いちご

台風19号の傷が癒えぬまま、コロナ禍へ

私たちのいちごの栽培は、11月中旬から収穫が始まります。同時に次のシーズンに向けての親苗を作るので、苗作りから収穫終了まで、およそ1年半を要します。シーズン中は、直売所の運営や全国への発送手配、いちご狩りなどを行います。
しかし、2019年10月の台風19号で、那珂川(なかがわ)が氾濫しまして、10棟あるビニールハウスがすべて水没、4棟が建て直しを余儀なくされました。その年は収穫量が大幅に減りました。

復興するために、毎日、本当にたくさんの友人や農家仲間、子どもの同級生の親御さんたちが、手伝いに来てくれました。「今年も直売といちご狩りを再開できる!」と思いましたが、今度はコロナの影響が出始めて、いちご狩りの団体のお客様は軒並みキャンセルに…。移動自粛の要請が出された時点で、3月下旬にはいちご狩り自体を閉園しました。早々に閉めたことで、余剰分となったいちごはジャム用として出荷しました。

こういった状況なので、昨年の台風19号による被害の影響を引きずったままコロナ禍に突入した感じです。収穫期間中は、いちご園を満足に開けず、収穫期間外に加工品販売で出店していたイベントもほぼ中止になったので、これだけでも単純には数字で表せないほどの落ち込みようです。

ただ、悪いことばかりではなく、田舎に帰れない子どもや孫のためにと、地元のいちごを発送してほしいというご依頼を多くいただき、発送のご注文が、かなり増えました。あと、夏に直売所前で、いちごのスムージーなどのテイクアウト販売を始めましたが、こちらも手応えがありました。台風の影響で、例年より少ない収穫量でしたが、それでもいちごが多く余る状態にはならなかったのは救いです。

毎日かける、レゲエが
おいしくなるおまじない♪

私たちの作るいちごには独自の栽培基準を設定して、県が出している一般的な化学農薬使用量の1/4以下、元肥には化学肥料は使わないようにしています。収穫期間は残暑や日照不足などの天候によっても左右されます。また、いちごの味を常に一定にすることが難しく、肥料や水やり、根っこの張りや肥料の吸い上げ具合もつねに気をつけなければなりません。就農して11年目、ようやく自分たちのイメージに近づくいちごづくりになってきました。

いちごにとって心地よい環境を整えることが、おいしいいちごにつながるという考えのもと、日々、いちごづくりに励んでいます。農園には、いつも大好きなレゲエミュージックが流れています。いちごとともに私たちも心地よい仕事環境で、いちごづくりを楽しんでいます。私たちは、農家というよりも、いちごのプロでありたい、いちご屋というイメージで仕事をしています。

今まで、直売所で期間限定で、いちご大福やいちごのダグワーズなど、大好きな菓子職人さんたちとのコラボレーション商品を販売してきました。「いちごのいろいろな楽しみ方を提案、発信したい」という自分たちのコンセプトのひとつとして、以前からあたためていた、いちごの加工品、コラボ商品の詰め合わせ(ドライフルーツのいちご、いちごのマカロン、いちごジャムなど)の販売を、発送もできるかたちで準備をすすめています。

菅野さんおすすめのいちごの食べ方

久美子さん:子どもたちはいちごを冷凍して、かき氷機でふわふわにして食べるのが大好きです。獲れたてのいちごがあっても冷凍いちごをリクエストされることもあります。練乳をかけるのもおすすめです。いちご飴もよく一緒につくって、大人気です。
大志さん:私はお酒のつまみとして食べるのがおすすめです。日本酒や芋焼酎などと一緒に、独特な風味を持つ京紅という品種のいちごを食べると、口をさっぱりとさせてくれるんです。また、ワインには、いばらキッスという品種とクリームチーズを合わせながら食べるのが好きです。いちごは、同じ品種でも、時期によって食味が異なるのも、自分の好きな味を見つける楽しさがあると思っています。何品種かを食べ比べる「利きいちご」もおすすめです。

ジャマイカで出会った私たち

兵庫県出身の私は昔から旅行が大好きで、旅行会社で働きながら、よく海外旅行に行っていました。レゲエが大好きなので、ジャマイカへ何度となく行っていたときに、たまたま埼玉県出身の夫と出会ったんです。帰国してからもお付き合いは続き、子どもを授かったことで、今後の生活を深く考えるようになりました。そして、子どもを育てる環境や、現実的な収入面などについて話し合い、茨城県で就農する道を選びました。

未経験の私たちなので、就農してから、様々な現実にも気付かされてしんどいと思った時期もありました。でも、やっぱりお客様に「おいしい」と言われるのが、こんなにうれしいものなのだと、日々、感動をいただいております。それが一番のモチベーションとなり、頑張れています。今年で11年目になるのですが、好きなことにとことん向き合って来たからこそ、これまで続けてこられたのだと思います。師匠や先輩方、コラボレーションという形で繋がってくれている様々なプロの方々。そしてお客様。少しずつですが、確実につながりが広がっていき、その輪が大きくなっているのを感じて、うれしい気持ちでいっぱいです。

みなさまへメッセージ

おひさまのいちご園では、おいしいいちごを作り続けるために環境に配慮し、持続可能ないちご栽培を心がけています。おひさま、大地、水、自然の恵みをたっぷり受け、元気に育ったいちごたちを、ぜひ食べてみてください。私たちのいちごから、たくさんの笑顔に“つながって”いきますように!

生産者情報

商品名:いちご
生産地:茨城県常陸大宮市
生産者:おひさまのいちご園 
菅野大志(かんのだいし)さん・久美子(くみこ)さん