金田一少年の事件簿見逃し配信と再放送最新情報！

金田一耕助の孫

ミステリー研究会に所属している七瀬美雪(上白石萌歌)は不動高等学校に伝えられている学園七不思議の調査をすることに。詳細不明の7つ目の謎について真相を知った者は、旧校舎に潜む怪人『放課後の魔術師』に呪い殺されるという噂に部長の桜樹(大友花恋)は楽しそうに調査に乗り出す。美雪は幼馴染で金田一耕助の孫・金田一一(道枝駿佑)と共に謎を解明することになる。

学園七不思議の謎

ある夜、深雪は桜樹から旧校舎に呼び出される。一と共に向かったミステリー研究会の部室にはあとから佐木(岩﨑大昇)たちも加わったが、その場面を宿直の立花(杉本哲太)に見つかり怒られてしまう。宿直室で待つように言われるが、気になった深雪と一は立花と共に見回りに向かう。その途中、開かずの生物室を見かけた３人はその扉が開き、奥に首を吊った桜樹の姿を目撃する。

急いで生物室へ向かい教師の的場(光石研)と共に扉を壊して中に入るが、そこには桜樹の姿はなかった。傍らにいた不気味な仮面をかぶった人物は『放課後の魔術師』なのではないか、と思いながらその日は帰宅する。

しかし、翌日に開かずの生物室から桜樹の遺体が発見される。

警視庁の剣持警部(沢村一樹)によって事情聴取が始まり、生物室が密室だったことが判明する。死体をどうやって運んだのかと皆が疑問に思う中、美雪は七不思議を調べたことを後悔し涙を流すのだった。

そんな中、第二の殺人が起こる。印刷室で部員の尾ノ上（前田航基）が殴られて殺されていた。七不思議になぞらえて殺人が行われているのではないか、と立花は指摘する。

尾ノ上殺害の容疑者として真壁（細田佳央太）が警察に連れていかれる。真壁は佐木をゴーストライターにして本を出版し、人気推理作家として一躍有名人になっていた。それを知られた尾ノ上と口論になったことを指摘されるが、真壁は犯行を認めない。

一方、佐木は警察に事情を話したことを後悔していたが、一は真壁は犯人ではないと推理する。第一の事件で真壁はどう考えても犯行は不可能だったのだ。

帰ろうとする３人だったが、美雪が忘れ物を思い出し部室へ向かう。そこで桜樹が最後に使っていたパソコンを見た美雪はあることに気付くが犯人に襲われてしまう。

倒れている美雪を見つけた一は急いで救急車を呼んだが、美雪は意識不明のまま。

剣持から高校に「旧校舎を壊すな」という脅迫状が送られていたことを知った一は高校の過去を調べ始める。10年前に行方不明になった青山ちひろ（天野はな）という人物と、彼女が学園６不思議を調べていたことを知った一は長年学園に勤める的場に話を聞きに行く。７つ目の不思議の舞台は音楽室だが、その場所は旧校舎のどこにもないという話を聞く。

部室へ戻った一はパソコンに美雪の血がついていることに気付く。犯人によってデータが消されていたが、佐木が撮っていたカメラにデータが映っていた。写されていた桜樹が残した謎の数字を見て一は犯人の動機に気付く。

さらに密室の謎を解いた一はその夜に関係者を旧校舎に呼び出す。

その夜、やってきた一同は事件と同じように生物室に吊るされている一の遺体を発見する。

しかし、それは一が事件を再現したものだった。驚く一同に一は、事件は生物室ではなく隣の物理室で行われていたと語る。犯人は大きな鏡を使って鏡に映った物理室の風景を生物室のもののように見せていたのだった。突発的に殺人を起こしてしまった犯人は旧校舎に残っている人物が自分一人だけだとばれないようにほかの部員を呼び寄せ、アリバイを作ったのだ。

犯人は的場だった。桜樹のメッセージから「カベノナカニホネ」というメッセージに気付いた一はポスターで隠されていた人の骨を見つける。そこには青山ちひろの骨が埋まっていた。

観念した的場は真相を語り始めた。２５年前、新校舎の建設を担当した会社の社員だった的場はずさんな工事で６人の作業員を殺してしまうが、会社はそれを隠蔽し旧校舎に遺体を隠した。それを見張るために不動高校へ赴任させられた的場。

事件の真相に気付き、骨を見つけてしまったちひろを１０年前に殺害し、音楽室の壁に埋めたのだった。それ以来、音楽室はミステリー研究会の部室として使用されていた。

それを聞いた立花は的場に襲い掛かりナイフで刺してしまう。青山ちひろは立花の娘だった。

事件が解決し…

旧校舎の遺骨が発掘されることになり、美雪も意識を取り戻して学校に登校できるようになった。佐木は一を気に入り、付きまとうようになる。

美雪と一は事件が無事解決したことに安心し、いつもの学園生活に戻っていく。

聖恋島に向かう一たち

剣持警部(沢村一樹)に誘われて「聖恋島」という島で行われるフィッシングツアーに参加することになった一 (道枝駿佑)と美雪(上白石萌歌)、そして佐木(岩﨑大昇)。島に向かう船の上で一たちは不気味な音を聞く。それは、海の怪物『セイレーン』の哭き声だといわれていた。惑わされた人間を海に引きずり込んで食い殺すという話を記者で聖恋島の秘密を調べている右竜あかね（生田絵梨花）から聞く。

参加者が次々と殺され…

島に到着した一たちは、その夜に参加者の一人、寒野医師(髙橋ユウ)から呼び出しの手紙を受け取る。同じ病院勤務の影尾教授(佃典彦)や、医療機器の営業マンである伊豆丸(小市慢太郎)達も同じ手紙を受け取っていた。

指定された時間に全員が集合場所にやってくると、寒野は椅子に座って目を閉じていた。突然、セイレーンの哭き声が低くなったかと思ったその時、海から飛んできた矢が眉間に刺さって寒野は死んでしまう。

矢が放たれた瞬間、部屋には全員がおり、霧声(余貴美子)以外の住民は島にはいないことから剣持は犯人がボートで逃げたのではないかと推測する。

翌日、食糧庫が荒らされていた。海が荒れて船が島に近づけないため食料が届かないことが判明し、伊豆丸たちは接待相手の影尾のために魚を釣ろうとするが一匹もつれなかった。今度は医師の潮（コサカマサミ）と剣持、そして一がリベンジに向かうことに。3人が釣りをしていると潮の竿が引かれ、そのまま海に引きずり込まれてしまう。一は助けようと海に潜るが、潮の流れが速すぎて断念してしまう。その後、潮の水死遺体が発見された。
一は潮がなぜ竿を手放さなかったのか、と疑問に思う。さらに霧声が「今は魚が釣れない」と言っていたことが気になっていた。

翌日、霧声に直接尋ねていると、事件を面白がっているあかねがやってきて「墓標の島」という島が呼ばれていることを知る。聖恋島は戦争中、人間魚雷の訓練場だった。何人もの軍人が命を落としたことから聖恋島はそう呼ばれていたと霧声は告げる。

一はセイレーンの哭き声が潮の流れを知らせてくれることに気付き、霧声はその秘密をしっていることに気付く。

そんな中、ツアー担当の凪田(吉谷彩子)の部屋から悲鳴が聞こえる。一たちが向かうと凪田が影尾に首を絞められそうになっていた。2人を殺したのは凪田だと訴える影尾は、かつて凪田は影尾の病院で看護師として働いていたことを告げる。

影尾が犯した医療ミスに気付いた凪田は影尾に指示された寒野と潮によって医療ミスの罪をかぶって病院を辞めさせられていた。

翌朝、伊豆丸と鰐瀬（神尾佑）は剣持と共にセイレーンの捜索に向かい、旧日本軍の跡地の洞窟を発見する。セイレーンの哭き声はその洞窟から聞こえているようだった。

セイレーンの正体

潮の遺体を確認しに行った元は潮の手袋が外れていることに気付く。簡単にははがせない釣り用の手袋をつけていたことを知っていた一は、犯人によって釣り竿と手袋を接着剤で固定されていたのでは、と推理する。

そんな時、青ざめた顔で帰ってきた剣持を見て一はセイレーンの住処と思われる洞窟に向かう。洞窟に降りた一は洞窟の先に魚雷「回天」を発見する。魚雷の中に水が入って不気味な音が鳴っていたのだった。セイレーンはいないことがわかり、事件を起こした犯人がいると判明したのだった。

第3の殺人

明日、聖恋島から帰ることが決まった一(道枝駿佑)たち。その夜、凪田(吉谷彩子)から影尾教授(佃典彦)が末期がんの患者に新薬の投与を積極的に行っていたという告白を受ける。患者はまもなく死亡し、看護師時代それに不信感を抱いていたという凪田。

そんな中、影尾が行方不明になる。捜索中に見つけた舟着小屋に灯がついており、一たちはドアを開けようとするが鍵がかかっていた。反対側のドアに回りこみ窓から覗くと何者かが倒れているのが見える。剣持(沢村一樹)はなんとか入ろうとするが、突然明かりが消え光が逃げていくのを目撃する。

光を追いかけていくと、そこには影尾の遺体があった。一は全員にアリバイがあることに気付き、これまでも全員にアリバイがある状態で事件が起こっていたことに疑問を感じ始める。佐木(岩﨑大昇)が撮影したこれまでの映像を確認し、一は犯人の目星をつける。

タイムリミットが迫る中、一は推理し…

一睡もせず事件の推理をする一を見て美雪(上白石萌歌)は差し入れを置いて一の部屋を去る。

一の指示で剣持は犯人の指紋が残っているかもしれないと参加者に寒野からの手紙を回収していた。

一方、現場を調査していた一は寒野殺害時に使用されたボートが戻ってきているのを発見し、ボートを調査して殺害トリックに気付く。さらに息抜きのために深雪が披露したマジックを見て影尾の遺体を移動させたトリックに気付く。

参加者を集めた一は推理を披露する。潮殺しの際、潮の流れで魚が釣れないことを知っていた犯人は潮を釣りに行くように誘導し、接着剤をつけた竿と手袋で海に引きずりこんだのだった。

犯人は伊豆丸(小市慢太郎)だった。水中スクーターで潮を引きずり込んだ伊豆丸は水中眼鏡をつけており、その跡がついた顔が佐木の映像に映っていた。

さらに寒野殺しでは水中銃とボートをつなぎ、潮の流れでボートが流れていくのを利用して銃を発射させ、アリバイを作ったのだった。

そして影尾殺しでは小屋の裏に回り込んでいる一たちに隠れて影尾を殺し、自分自身が遺体のふりをして小屋に侵入。潮の流れを利用してサイリウムを海に浮かべ、犯人が移動しているように仕向け、その隙に合流したのだった。

しかし、剣持は寒野の手紙に伊豆丸の指紋が検出されなかったと告げ、それを聞いた伊豆丸は自分は犯人ではないと言い張る。しかし、手紙の封を切って中身を読んだはずの伊豆丸の指紋が出ないことこそがおかしいのだった。中身を見ないでも内容を知っている人物は犯人以外いないと一に言われ、伊豆丸は罪を認め自白し始める。

かつて妻と別れ、引き取られていった娘と公園で偶然再会した伊豆丸。それ以来よく会っていたが突然やってこなくなった娘が気になった伊豆丸は独自に調査。転職し、医療関係者からの情報で小児がんを患っていた娘が影尾の新薬を投与され殺されていたと知り、伊豆丸は3人に復讐を決意したのだった。

セイレーンの謎

帰りの船で一はサイリウムの行方が気になっていた。剣持はセイレーンが持って行ったのではと語るのだった。

黒マスクの男

家族で旅行中の一(道枝駿佑)と美雪(上白石萌歌)は白い蛇を神様の使いとして崇めている白蛇村を訪れ、剣持警部(沢村一樹)と遭遇する。剣持は凶悪犯の鬼門という男を追ってやってきたようだった。黒いマスクをした怪しい男を見かけた3人は白神家が代々営む造り酒屋『白蛇酒造』に入っていくのを目撃する。

社長の音松(小野武彦)と旅館の女将・鏡花(りょう)から彼は二男の蓮月といい、5年前の火事で記憶喪失になったが2か月前に記憶が戻って帰宅したという話を聞く。DNA鑑定で血縁関係は証明済みだと聞き、納得した一たちは杜氏見習いの鷺森(岡山天音)の案内で、職人の黒鷹(寺島進)達が作業する酒蔵を見学することに。

見学が終わり、蓮月が怪しい動きをしているのが気になった一たちは後をつけ、その先で樽の中に浮かぶ蓮月の死体を発見するのだった。

新たな遺体が発見され…

事件当時、蔵の中にいたのは長男の左紺(吉田悟郎)だけだと判明し、行方不明になっている左紺の捜索が始まる。一はなぜ遺体を樽の中に入れたのかが気になっていた。

鏡花と出会った一は先ほど音松が言っていた「白蛇様の天罰だ！」という言葉について尋ねる。昔、音松の妻が白蛇にかまれ、そのまま亡くなってしまったのだった。

そんな中、樽の中で左紺の遺体が発見される。地元警察は逃げきれないと思った左紺が戻ってきて死んだのではと考えているようだった。

蔵の前に設置された監視カメラの映像を確認していた一はあることに気付く。

その時、音松の部屋から声が聞こえてくる。続けざまに息子を殺され、白蛇様の天罰だという音松は憔悴しきっていた。

白神家の家族写真を見た一はもう一人息子がいることに気付く。それは三男の黄介（辻岡甚佐）で5年前の蓮月がやけどを負った事件の時、放火した人物でそれ以来行方が分からなくなっていた。

酒造を見回っていた一は樽が連続殺人を成立させるための大事な小道具だったことに気付く。犯人が分からない中、剣持が遺体は蓮月ではなかったと報告してくる。遺体は剣持が追っていた鬼門だったことが判明し、それを聞いた一は犯人を特定するのだった。

酒造の従業員と鏡花を呼び出した一は推理を始める。

元蔵から出てきたのは左紺ではなく犯人だった。出るときと入るときでカバンの持ち方が違うことに気付いた一は従業員たちにカバンを持たせて癖を観察し、鷺森が犯人だと指摘する。

樽の途中に蓋をしてその上に濁った酒をかぶせ、上げ底にした鷺森は一たちが見学に来る前にすでに殺害を行い、蓋の下に死体を隠していたのだった。さらに同じ要領で樽に気絶した左紺を隠し、マスクをかぶり蓮月のふりをして一をおびき出した鷺森は左紺のふりをして元蔵から出ていき、遺体を発見させた。さらに再び帰ってきて樽に隠していた左紺を殺したのだった。

鷺森の正体は三男の黄介だった。5年前、黄介ではなく跡取りを蓮月に奪われた左紺が蓮月を殺すために放火し、そのせいでやけどを負い記憶喪失になった黄介。ヤクザの鬼門と出会い、記憶も取り戻した黄介は白蛇酒造に潜り込み、酒蔵を売却しようとしている左紺を殺す計画を立てたのだった。

黒鷹に後を頼み、黄介は連行されていく。

白蛇様の呪い

その後、鏡花は後妻業をしていたことが判明し、逮捕された。白蛇様の祟りを恐れて鏡花と再婚しなかった音松が白蛇様に守られていたことを一たちは知るのだった。

民宿にやってきた一たち

佐木(岩﨑大昇)に誘われて親戚のやっている民宿に行くことになった一(道枝駿佑)と美雪(上白石萌歌)。民宿にいた合宿中の美大生4人に肝試しに誘われる。

30年前に閉鎖された病院で肝試しをすることになり、そこには入院患者だった少女『花子』の霊がいて、声をかけた者は殺されると言われていた。

肝試し中の殺人

鳴沢(小野寺晃良)の作ったくじを引き、順番を決めて向かうことに。

一は2人の距離を近づけようとする佐木の計らいで3人で向かう。花子さんの個室へと向かい、「花子さん遊びましょう」と言った後、缶の中のピンポン球を取ってくるというルール通りに進み、帰ろうとしたところに真紀(田辺桃子)とよりを戻そうとして揉めている伊能(中川大輔)を目撃する。

最後にむかった伊能が帰ってこず、一同は探しにトイレに向かうがピンポン玉はすべてなくなっていた。

その時、血痕を発見した一同は血の跡をたどって花子さんの墓までやってくるが、それがペンキだという獅子島(篠原悠伸)の言葉に伊能のいたずらだと思い込んでそのまま帰って行く。

しかし翌朝、伊能の死体が発見される。通り魔の犯行ではないかと警察は考えていたが、一は伊能のポケットにピンポン玉が入っていたことから肝試しのルールを知っている3人のうち誰かが犯人だと気づく。

トイレに向かった一たちは違和感を覚え、壁に白線が入っていることに気付く。さらに、剣持警部(沢村一樹)から伊能は毒殺だと聞かされる。

深雪は真紀(田辺桃子)と獅子島(篠原悠伸)が言い争っている場面を目撃する。事情を聞くと、伊能は真紀の裸の写真を題材にしてコンクール作品を作成し、入賞していた。無断で使用された真紀は伊能を恨んでいたのだった。

その時、剣持から白い線の正体は石膏だと連絡が入る。その時、トイレのトリックに気付く一。さらにくじ引きのトリックも判明し、一は3人を呼び出して事件の推理を始める。

犯人は一番奥の物置に石膏で作った偽トイレを置き、花子さんのトイレだと思い込ませて毒針を仕込んだピンポン玉で伊能を殺したのだった。最後に出発する人にしかトリックを使用できないため、くじを引くときに伊能の電話を鳴らし退席させ、1～5までのくじが入った箱を他のメンバーにひかせた後、6と7を持って箱の中に手を入れ6だけを持って箱から手を抜き、最後にやってきた伊能に7を引かせたのだった。

6のくじを引いた犯人は鳴沢だった。伊能の絵のモデルは鳴沢の妹だったのだ。伊能にもてあそばれたことを悔やんで自殺した妹の復讐のために今回の事件を仕掛けたのだった。

事件は解決し…

事件は解決し、3人は帰宅する。一と美雪は知らないうちに距離が縮まっており、佐木は自分がわざわざ仕掛ける必要はなかったと感じるのだった。

警察に追われる一

殺人犯の疑いをかけられた一 (道枝駿佑)は拳銃を奪った連続殺人事件としてマークされていた。

そんな中、一の居場所を特定した佐木(岩﨑大昇)から助けを受け、落ち着いたところで事件を整理することに。

最後の伝言

橘(勝矢)が仕掛けた新作原稿をかけた暗号ゲームで、参加者たちにバトンリレーのように伝言を残していたことが判明し、伝言を託された人間は次々と死を遂げていった。3人目の被害者、桂木優里奈(ゆきぽよ)の伝言から次のターゲットが野中(宮澤エマ)だと察した一は、彼女の元へ向かう。

野中から「私で終わりよ」という伝言を預かったと聞き、重要なのは伝言の内容ではなく、順番だと気づいた一。野中も暗号の答えに気付くが、一がいなくなった隙に犯人によって殺されてしまう。一を心配していた剣持警部(沢村一樹)のもとに一からのメモを預かった少年がやってくる。

一を追いかけた警察は銃を構え自暴自棄になっている様子の一を目撃する。次の瞬間銃声が響き、一が倒れてしまう。

救急車の中で一と2人きりになった剣持は起き上がった一に真相を聞く。一からメモをもらい隠されたメッセージに気付いた剣持は空砲で一を打ち、撃たれたように偽装したのだった。

2人は最初の事件の謎を解くために事件現場へ向かう。すべての謎を解いた一は真犯人が原稿を取りにやってくるのを待ち構える。

やってきた真犯人に暗号ゲームの答えがそれぞれの名前の一文字目を取った「大時計の中」だと告げ、原稿のデータを見せる。さらに、最初の事件で水槽を割ったのは、犯行の際に眼鏡が割れたのを隠すためだったと推理する。

犯人は都築（戸塚祥太）だった。事件の前後で眼鏡が変わったのが佐木の撮影したデータに残っていたのだ。さらに、ドアノブに足をかけてドアを伝って現場から移動し、ぬかるんだ地面に足跡を付けずに移動したことも見破られ、都築は自白し始める。

婚約者が臓器移植が必要な病気にかかってしまい、都築は医師からテレビディレクターであることに目を付けられ、臓器を売りたい外国人をタレントとして入国させ臓器密輸の手伝いをしていたのだった。それを橘に知られてしまい、新作の原稿にそれを書かれてしまう。出版中止を求める都築と橘は口論になり、橘を殺してしまったという。

都築は自分の罪を認め、自分の腎臓を婚約者に移植してほしいと告げてナイフで自害する。一は剣持の協力で腎臓を婚約者のもとに届け、無事を祈る。

臓器移植は成功し…

事件は解決し、一への指名手配も解除された。橘の遺作として『臓器密輸』は出版され、大ヒットになった。婚約者への移植は成功し、一は都築の分まで幸せに生きてほしいと願う。

ずっと一を心配していた美雪（上白石萌歌）は一の無事を喜ぶのだった。

くちなし村へ

剣持警部(沢村一樹)の幼なじみ・紫乃(仙道敦子)に脅迫状が届く。巽家という由緒ある銘家に嫁いだ紫乃に会いに、一(道枝駿佑)と美雪(上白石萌歌)と共にくちなし村に向かう。

跡継ぎ争いの中、殺人が起こり…

村へ向かう途中、鎧武者姿の男たちに遭遇。巽家使用人の猿彦(田鍋謙一郎)によると、落ち武者の霊を鎮める生首祭りのための仮装だという。

紫乃に会った３人は「首狩り武者」を名乗る人物からの脅迫状を確認する。明後日までに次の巽家当主の首を頂きに来る、という内容に紫乃はおびえていた。

亡くなった前当主は、先妻の子供の龍之介(吉村界人)ではなく、紫乃の連れ子の征丸(福山翔大)にすべての財産と家督を譲ると言い残していたのだった。跡継ぎを狙っていがみ合う２人。征丸は脅迫状の犯人は龍之介だと思っているようだった。

その夜、前当主の友人を名乗る赤沼から呼び出された一はからくり部屋に向かう。そこで

一は首のない赤沼の遺体を発見する。さらに征丸の事件後に行方不明になっていた。

現場の調査が進む中、生首祭に誘われた一と美雪。祭りの帰り道、首狩り武者が現れ美雪を攫ってしまう。さらに一も殴られ、意識を失ってしまった。

目覚めると、目の前に首狩り武者がおり、そこで征丸の生首を見せられる。再び目覚めた一は巽家にいた。

紫乃のために剣持は事件解明に向けて動き出す。窓からロープを付けたボーガンを撃ち、川の向こう側にロープウェイを作り逃げたと推理。サーカスで曲芸をしていた猿彦なら可能だと指摘するが、猿彦はどこにもいない。

そこに、銃声が鳴り響き猿彦が銃の暴発で死んでしまう。

事件は解決したと３人は村を後にするが、一は納得していなかった。バスを降りてあることに気付いた一は、再び村へ向かう。

巽家にやってきた３人。一は猿彦が高所恐怖症のため、剣持の推理はできないと論破する。猿彦は真犯人に利用されていたのだった。

一は関係者を前に推理を始める。赤沼という人物ははじめからおらず、猿彦が変装しているように偽装していたのだった。首のない遺体は征丸のものだった。

征丸と龍之介がいがみ合う場面を見て、一は紫乃の本当の息子は征丸ではなく龍之介だと気づき、真犯人は紫乃だと気づいたのだった。

からくり部屋のトリックも暴かれ、紫乃は征丸は先妻の子供だと自白し始める。当時、貧しかった紫乃は息子には裕福な暮らしをさせてあげたいと、産婦人科で偶然一緒になった先妻の息子と自分の息子を交換したのだった。さらに、龍之介の本当の父親が猿彦であることも判明し、わざと銃の暴発で死ぬように仕向けたことも自供する。

紫乃は罪を認め、自ら毒を飲んで自殺してしまった。

東京に戻った３人

東京に帰ってきた３人。紫乃の最後に落ち込む剣持だったが、一から今回のお礼に食事をせがまれるのだった。

怪人ファントムの仕業を匂わせる殺人が続く中、湖月レオナ(山本舞香)を襲った犯人が被っていた仮面と同じものが、劇団員の城(増田昇太)の部屋から見つかった。

犯人の疑いをかけられた城は、覚えがないと否定。しかし、身の潔白を証明するため、白神(戸塚純貴)の提案で、一人で鍵のかかった劇場にこもることになる。「城さんが襲われる危険はないし、もし城さんがファントムなら俺たちが安全だ」という白神。

そして劇場の鍵は、持ち出す人が現れぬよう、交代で鍵置き場を見張ることに。
しかし、一はじめ(道枝駿佑)と佐木(岩﨑大昇)が、レオナと一緒に食事を持って劇場の中へ入った時、すでに城は、何者かに殺されていて…。

完全な密室殺人の謎が解けず、悔しい思いの一はじめ。しかし、生還した剣持警部(沢村一樹)がファントムに襲われた“離れの塔”を改めて歩いた時に、あることに気が付く。
「三人を殺した真犯人・ファントムの正体を必ず暴いてみせる。ジッチャンの名にかけて！」

オペラ座の怪人をなぞるような一連の犯行。それらは全て、ファントムと呼ばれ、行方をくらましている俳優、霧生 (古川雄大)による復讐だったのか…？
愛に狂った殺人鬼ファントムの恐るべき真の正体が明らかになっていくが…。