村井の恋見逃し配信と再放送情報！

推し命の女

建部学園高等学校2年1組の担任教師、田中 (髙橋ひかる) は生徒に干渉せず、他の教師ともかかわろうとしない鋼のメンタルで通称“鉄子”と呼ばれていた。

田中は乙女ゲーム「恋する戦国恋絵巻」に登場する忍者の春夏秋冬との時間を確保するために生きるオタク女子だった。

ある日、生徒・村井 (宮世琉弥) が書いた「田中先生と結婚したい」という進路調査票にブチ切れた田中は「黒髪ロン毛は対象外」だと言い切り、調査票を破り捨ててしまう。

生徒が推しに

ある日、ゲームをやりこみすぎて寝不足で登校した田中は、金髪のショートヘアにイメチェンした村井を見て衝撃を受ける。その姿は推しの春夏秋冬そっくりだったのだ。

動揺して授業もままならない田中は村井を避けようとするが、推しそっくりの村井から好きだと告白され動揺して春夏秋冬の名前を言ってしまう。

一方、友人の平井（曽田陵介）や桐山（伊藤あさひ）からあきらめるように説得されていた村井だったが、田中のことを諦めるつもりは全くない様子。

疲れ切った田中は銭湯に向かうが、偶然そこで村井と出くわしてしまう。村井の顔をなるべく見ないようにする田中だったが、春夏秋冬とは誰ですが、と聞かれ動揺した田中は村井を振り切り帰っていく。

村井を説得しようとするが…

翌日、村井を昼休みに屋上へ呼び出した田中。自分への思いを諦めるように説得するがあっさりと断られる。村井に言いくるめられ、田中を想うまっすぐな気持ちに衝撃を受けた田中は村井の顔を見て何も言い返せなくなるのだった。

村井 (宮世琉弥) のファンで1年の双子姉妹・西藤仁美 (莉子) と悠加 (鶴嶋乃愛)から「ヒトトセ」 が乙女ゲームのキャラクターだと知った村井。田中 (髙橋ひかる)が自分に春夏秋冬を重ね合わせていると知った村井は西藤姉妹にゲームを借り、キャラを攻略して田中の理想になろうとする。

そんな中、田中は週末に同人誌即売会に参加していた。変装して仕事のストレスを発散するために勇んで会場へ向かった田中。しかし、そこには西藤姉妹に春夏秋冬のコスプレをさせられた村井がいた。本物そっくりの村井に会場のファンは沸くが、田中はこれまでずっと村井が自分をからかうために春夏秋冬の真似をしていたのだと勘違いし、怒って会場を後にしてしまう。

落ち込む村井だったが、西藤姉妹に励まされ田中を追いかけていく。

一方の田中も偶然出会った平井（曽田陵介）や桐山（伊藤あさひ）から春夏秋冬としてではなく本当の村井と向き合ってほしいと説得され、村井を見ていなかった自分に気づく。

以前出会った銭湯で再会した2人。田中は村井が真剣に自分を想っていることが分かったがそれでも春夏秋冬が好きだ、と本当の気持ちをぶつける。

今の自分にできることはこれだけだと村井と握手を交わす田中。その時やっと田中は村井の目を見ることができたのだった。

田中（髙橋ひかる）と村井（宮世琉弥）が握手をしてから１ヶ月。村井を見ても自我を保てるようになった田中は勝った、と喜んでいた。

そんな中、村井の前に幼馴染みの福永弥生（原菜乃華）が現れる。

期末テストも終わり、学校は夏休みに突入。ゲーム三昧の田中に“冥王ハーデース”こと山門（浅香航大）から補修の準備はできているのかと連絡が来る。田中は急いで仕事をすることに。

補修当日、学校で待ち構えていた村井から夏祭りに誘われるが田中は断ってしまう。落ち込む村井のもとにまた福永が現れる。福永は子供のころ襲われそうになっていたところを村井に助けられた。それ以来トレーニングをして強さを身に着け、さらに村井に釣り合う自分でいるために可愛さも磨いたという福永は、村井が田中が好きだと知りライバル心を燃やす。

夏祭り当日、いつもの2人と福永を連れて村井はお祭りを回る。

一方、お祭りの巡回に駆り出された田中はそこで福永と手をつないでいる村井を見てしまう。ショックで走り出す田中を村井は追いかけ、弾みで押し倒してしまう。

夏祭りの巡回中、村井 (宮世琉弥) と2人きりになってしまった田中 (髙橋ひかる)。他の見回り教師から隠れるために村井がお面を用意し、田中はお面をかぶったまま念願の花火を2人で見る。

帰り道、嘘をついて誘いを断ったと正直に田中は告白する。怒った村井は田中を抱きしめ、「大好きです」と言って帰って行った。

呆然とする田中は突然現れた警察官の兄・真雄 (森崎ウィン) からバックハグをされる。妹ラブの兄から熱烈な愛情表現を受けているとき、襲われていると勘違いした村井が急いで駆け付け、田中を守る。真雄が兄だとわかるや否や、村井は「妹さんを僕にください」とご挨拶を始める。それを聞いた真雄から村井は返り討ちに遭ってしまう。

それでもあきらめない村井は真雄に勝てたら田中のほっぺたを食べたい、と言い出した。真雄が田中のほっぺたをつねっているのを見てうらやましくなったようで田中は呆れる。

ある日、ブロマイドの交換にやってきた田中。憧れの絵師「yu-katan」(ゆうかたん)と会えると喜んでいると、そこに現れたのは建部学園高等の西藤悠加（鶴嶋乃愛）だった。村井が好きな相手が田中だとばれてしまい、田中は挙動不審になる。

一方、対決のために体を鍛え始めた村井は授業中に疲れて寝てしまうようになっていた。職員室でも話題になり、気になった田中は平井真理（曽田陵介）と桐山暁文（伊藤あさひ）に相談に行く。村井が自分のために鍛えていると知った田中は止めようと公園で鍛えている村井の元へ向かう。

村井を止めようとするが、コーチをしていた福永弥生（原菜乃華）から村井との関係をはっきりさせろと煽られ、カッとなった田中は勝てたらほっぺたを食べてもいい、と言い切ってしまうのだった。

田中（髙橋ひかる）は村井（宮世琉弥）に兄の真雄（森崎ウィン）に勝てたらほっぺたを食べてもいいと約束してしまったことを早速後悔していた。

一方、村井の真剣な姿を目の当たりにした弥生（原菜乃華）は長年片思いだった村井を諦める決心をする。泣いているところを平井（曽田陵介）に慰められる。

2人の決戦の場として田中は文化祭実行委員へ『建部一武闘会』という企画を提案する。勝ち残ったものがOBのチャンピオン・真雄と戦える格闘大会に村井は燃える。

当日、真雄に怯えて出場者が村井だけになってしまう。村井は桐山（伊藤あさひ）から託された勝負ピアスを田中の耳につけ、勝利の女神・田中のために絶対に勝つことを誓って試合に向かった。

とうとう2人の真剣勝負が始まった。予想通りボコボコに殴られる村井だったが何度でも立ち向かっていく。田中が村井を心配そうに見つめるのを見て田中の本当の気持ちを感じ取った真雄は自ら進んで負けに行き、勝負は村井の勝利となった。

真雄（森崎ウィン）の機転で見事勝利することができた村井（宮世琉弥）。村井にメダルをかけながら、真雄は結婚すると田中（髙橋ひかる）に告げる。ショックを受ける田中を見て、景品のほっぺたを保留にすると言い出した村井はそれ以来、田中へのアタックをやめてしまった。

平穏な日常が戻り喜ぶ田中だったが、逆に村井のことが気になってしまいその気持ちを払しょくするために仕事に没頭しはじめ、いつもはやらない冬キャンプの引率まで引き受けてしまう。

しかし、慣れないことをしたせいか熱を出してしまい学校を休むことに。村井は田中の不調に取り乱すが、それを見た山門（浅香航大）は2人の関係を疑い村井にくぎを刺す。

一方、1日家でゲーム三昧の田中は春夏秋冬とゲーム内で一線を越えてしまい、充実した生活を送っていた。

復帰した田中を居酒屋に誘った山門は話を聞き出そうとするが、田中は誰かと一線を越えたとだけ言い、酔いつぶれてしまう。それを聞いた山門は村井と付き合っていると勘違いして説教をするつもりで田中を家まで送る。

目覚めた田中から村井ではなく春夏秋冬一筋だと宣言され、誤解は解けたのだった。

山門（浅香航大）の誤解をといた田中（髙橋ひかる）だったが、相変わらず村井（宮世琉弥）は近づいてこない。

そんな中、建部学園真冬ガチキャンプの日がやってくる。田中と山門が引率することになり、2人が仲良く話す姿を見て村井は嫉妬してしまう。

山道を進む中、さっそく田中と村井が迷子になってしまう。久しぶりに2人で話し合う中で、村井が今でも田中のことを思っていることを知る。

田中と村井を探していた山門と桐山（伊藤あさひ）。桐山は先日、飲みに行った山門と田中が車に乗っているのを目撃していた。それをネタに田中には近づくなと脅す桐山。

一方、平井（曽田陵介）は弥生（原菜乃華）にバカ呼ばわりされたことがきっかけで東大を目指しはじめ、そのせいで熱を出してしまった。キャンプに出席できなくなり、カフェで勉強をしていると弥生がやってくる。言ったことを馬鹿正直に受け止める平井に心を動かされた弥生は平井と付き合うことを決める。

ようやく2人が見つかり、キャンプ場では『伝説のカレー』作りがスタートする。キャンプ中に山門の意外な一面を見て村井と桐山は驚くが、桐山は村井の最強のライバルになるのではと危惧し、村井と田中の距離を近づけるよう仕向ける。

見回り中、田中は蒸発してしまった母を見返すために教師になったことを山門に打ち明ける。山門から今まで頑張ってきたことを褒められ頭をなでられた田中はついときめいてしまう。

山門と別れてすぐに村井と出会った田中は「好きです彩乃さん」と初めて名前で呼ばれて、そのまま頬にキスをされてしまった。

村井（宮世琉弥）と田中（髙橋ひかる）はキスする場面を教頭（小松利昌）のカメラで写真に撮られてしまう。教頭に呼び出された田中は責任は自分にあると謝罪するが、そこに桐山（伊藤あさひ）と山門（浅香航大）が現れ、生徒間の罰ゲームだったと嘘をついて誤解を解く。

さらに、山門が田中と付き合っていると嘘をつき婚約指輪を指にはめてしまう。教頭は納得してくれたが、その場面を見てショックを受けた村井は動けなくなってしまうのだった。

ショックのあまり救急車で運ばれてしまった村井。田中は村井がしばらく休むと聞き、責任を感じて落ち込んでしまう。これまでの村井との思い出を振り返りながら、正直に謝罪すると決めた田中は指輪を山門に返し、辞表を提出する。

しかし、そこに西藤姉妹が現れ放課後に軽音部に呼び出されてしまう。軽音部に向かうと村井や桐山、平井（曽田陵介）がいた。かつて自分が作った曲をベースを弾きながら歌う村井を見て、昔村井と出会っていたことを思い出した田中。いじめられていた小学生の村井を助けた高校生の田中。それ以来2人は仲良くなり、田中が大切にしていたベースを村井に渡していたのだ。田中が引っ越すことになり、村井はその時にも結婚してください、と告白していた。渋る田中を説得し、もう一度出会って2人がお互いに覚えていたら、という条件付きで約束を交わしたことを思い出し、田中はあの時の少年との約束を喜ぶ。

休んでいたのもベースを練習するためだと判明し、村井をそばで守ることを決めた田中は辞表を取り下げに急いで向かう。

翌年、3年生の担任になった田中は相変わらず村井からのアプローチを受ける日々を送っているのだった。