ミステリと言うなかれ見逃し配信1話Tverで見れる？再放送は？

容疑者になってしまう久能整

久能整（菅田将暉）は自宅でカレーを作っていた。そんな時に大家が現れ、警察を連れてきた。大隣警察署の刑事、薮鑑造（遠藤憲一）と池本優人（尾上松也）は整の昨晩10時ごろのアリバイを確認してきた。一人でカレーを作っていたという整に、藪は近くの公園で寒河江健（藤枝喜輝）という整と同じ大学に通う男性の遺体が発見されたと説明する。

整に警察まで同行を求めてきた藪は整を疑っていた。

変わり者の整に翻弄される警察

任意同行一日目、健と面識のあった整はあまり良くなかった健の印象について正直に答える。犯行時刻に公園で整の目撃証言があるという藪に、なぜ自分だと断言できるのか、証言者を信用する根拠は何か、など理屈をこねる。

聴取を担当する藪と青砥成昭（筒井道隆）に対して、無実の自分を逮捕するほどバカなのか、

と煽る整はさっさと帰ろうとするが明日も事情聴取に呼ばれてしまう。

刑事の風呂光聖子（伊藤沙莉）は退職届のデータを見つめていた。そこに整が現れ、携帯を返してくれという。そこで偶然風呂光がペットロスだということを整は耳にする。

さらに池本がもうすぐ父親になるという話を聞いてしまう。

翌日、整は池本と風呂光に指紋を採取される。その最中に風呂光がペットロスであることを指摘し、風呂光がペットから好かれていたと彼女を癒す。

池本にも妊娠中の妻と喧嘩していることを言い当て、もっと妻をいたわるべきだと告げる。そこへ藪が現れる。整を疑い続ける藪は明日も事情聴取に来るように整に告げるのだった。

聴取三日目、整は悩む風呂光に対して警察署で紅一点の立場を活かし、オジさんたちに混ざらずにいるべきだ、とアドバイスする。

そこに藪が現れ、整の指紋の付いた凶器が見つかったと告げる。被害者の血液も付いていたことから藪は整を犯人だと決めつけるが、自分が犯人だという証拠にはならないとまた整は屁理屈をこねる。カッとなった藪は整の胸倉をつかむが整は落ち着いたままだった。

そんな時、青砥が家宅捜索の令状を持ってくる。初めてうろたえる整に藪たちは意気揚々と整の家へ向かう。

青砥と二人きりになった整は藪の妻と息子がひき逃げ犯に殺され、犯人はまだ捕まっていないことを知る。青砥を見て、冤罪事件で青砥が雑誌に取り上げられていたことを思い出す整。しかし、青砥は冤罪だとは未だ思っていないようだった。

物事をとらえる人の数だけ真実がある、と説明する整は事実だけはたった一つなのだと言い、自分はやっていないと改めて無実を主張する。

家宅捜索の結果、整のパソコンから借用書のデータが見つかる。被害者から金を借りる予定だったのかと整を問い詰める藪の言葉を聞いて、整は被害者についてあることを思い出していた。

証拠が揃い自供を待つ藪は整を警察に泊まらせる。しかし、池本と風呂光は整が犯人とはどうしても思えなかった。

翌日、池本と風呂光に整は自分の部屋からナイフを盗んだ人物がいないか調べてほしいと依頼する。調査の結果、ピッキングの形跡はなく、大家が勝手に部屋に人を入れたことも無いようだった。そんな時、風呂光の指摘で一年前に自宅の鍵を無くしていたことを整は思い出す。

事件の真相

聴取五日目、整は藪に三年前の夏、寒河江が車で人を轢いた可能性があると説明する。そして、寒河江が轢いたのは藪の妻と息子だと推理する。

一年前、整の落とした鍵を見つけたのは藪だった。復讐のために作っておいた合い鍵で整の家に侵入してナイフを盗み、寒河江を殺したのだという整に藪は犯行を認める。

寒河江を殺したことを後悔していない、という藪に整は「楽しかったですか？」と問いかける。生きていた時に家族に関わらず、復讐にのみ情熱を燃やしていた藪を整は問い詰める。

整の胸倉をつかんで怒る藪に、整は本当に寒河江がひき逃げ犯なのか、と問いかける。

その時、風呂光が現れ寒河江の先輩で寒河江の車を使ってひき逃げを起こしたという人物が現れた、と報告する。

藪はそれを聞いて茫然と涙を流し青砥に連れられて行こうとするが、整は今からでも二人と向き合うべきだと藪に告げるのだった。

解放された整に青砥は冤罪事件をもう一度見直してみることを伝える。

整は風呂光に礼を言い、自分が捕まるならあなたに捕まえてもらうと告げて帰っていった。

デスクに戻った風呂光は退職届のデータを消していた。

新たな事件

一か月後、再びカレーを作っていた整のもとに池本が現れる。出産後、妻との関係に悩む池本は整に相談する。池本の相談に乗っているとそこに風呂光が現れる。連続殺人事件の新しい被害者が出たと聞き、池本は整の意見を聞きたいと整を頼る。

美術館に用事があった整は池本と別れて急いでバスに乗り込む。乗り込んだバスの中で整はバスジャックに遭遇してしまう。

一方、整の落とした美術館のチケットを偶然見つけた風呂光は後から来たバスに乗って整を追いかけていた。

久能さんの観察力はすごい！才能を感じた

久能さんは、色々な事に注目していて、事情聴取されている側なのに、刑事さんが動揺するほど観察力は、さすがだと感じました。論理的に話をしていて、「なるほど」と感じました。指紋がついた果物ナイフが出てきたり、令状が出たり、なんだか出来すぎていて、誰かにはめられてるんだろうなぁと感じていたら、まさかの刑事さんが犯人で驚きました。刑事さんも、久能さんにベラベラ個人的な事を話していて、何か久能さんには、人が話したいと思えるような能力があるんだろうなぁと感じました。

久能は注意深く物事を把握するだけでなく人の気持ちにも敏感だった

久能は刑事に取り調べながらも、とても注意深く物事を把握する能力に長けているだけでなく、人の気持ちや客観的な立場になり、刑事の悩み事まで当てるところは、凄すぎです。ごみ出しの大変さなんて本当に細かい大変や事もわかっていたり、風呂光に対しての男社会での女性の役割まで伝えてあげていましたよね。てもまさかの、犯人が藪さんなんて思いもしなかったですが、復讐する時間があるなら好きなものを仏壇にあげてほしいといった話、久能の優しさには涙が出ました。滝本の子供が生まれ、奥さんが変わった理由もとっても素敵でした。

昭和時代の刑事みたいでリアリティない？意外性はあった

菅田将暉主演の話題のドラマ。第一話は犯人扱いされて警察の取調室から始まる。昭和の時代の刑事みたいな遠藤憲一に令和とは思えない取り調べを受けるのを見てリアリティが無いなと思ってしまった。今は監視カメラ付きで取り調べで暴力なんてありえないはず。全体的に地味な展開で女性警官も陰気な感じがして全体的に暗い展開
コナン並みの推理力で警察に監禁された状態で自分の免罪を晴らす。犯人は一話でこの人が消えるのか？って感じで意外性はあった。

菅田将暉さんが演じる久能整という人物が独特すぎて見入ってしまった

菅田将暉さんが演じる久能整という人物が独特すぎて見入ってしまいました。殺人犯を疑われて取り調べを受けていましたが刑事たちは皆タジタジで久能の論理的な話っぷりにのめり込んでいました。最近お茶目な役が多かった遠藤憲一さんが凄みのある刑事役で目新しく感じていました。しかし久能を陥れた殺人犯だったとはとても驚きました。こんな展開があるとは思いも寄りませんでした。風呂光や池本はすっかり久能の言動に感心していました。今後の事件を一緒に解いて行くのだと確信しました。

真実は1つという定番化されたセリフを真っ向から否定したくだりが印象的

やはり、真実は1つという定番化されたセリフを真っ向から否定したくだりが印象に残りました。また、事実についての認識が至極最もらしくて良かったです。AくんとBくんの例え話が個人的には分かりやすくて、事実は複数存在することの意味が腑に落ちました。一方、人間は主観でしか物事を図れないというのは、事実を覆い隠すことに繋がり、果てには冤罪になる恐れも孕んでいるのだなと気が付きました。だからこそ、第三者が客観的に捉える必要があり、同時に先入観は事実を明らかにする上では不必要であると思いました。

復讐して亡くなった家族が喜ぶなんて勘違いも甚だしい

風呂光さん、久能さんと出会わなければあのまま警察を辞めていたのでしょうか。久能さんを陥れようとした薮さん、薮さんも久能さんに出会わなければ奥さんと息子さんを殺した犯人に復讐しようなんて思わなかったかもしれない…。でも、それは警察官としてあるまじき行為だし、ましてや久能さんが会釈したからといってそれだけで交流があるなんて思わないでほしかったし、復讐をして息子さんも奥さんも喜んでいると言っていたけれど勘違いも甚だしいと思いました。

バスジャックに遭遇する整

久能整（菅田将暉）が美術館に行くために乗ったバスが偶然ジャックされる。乗客の名前を聞く犯人に整は逆に犯人の名前を聞き返す。犯人は犬堂オトヤ（阿部亮平）という人物だった。

警察署では連続殺人事件の4体目の遺体が発見され、捜査本部が立っていた。被害者に一貫性がないことから犯人の目星は付いていない。風呂光聖子（伊藤沙莉）は捜査に参加しようとするが青砥成昭（筒井道隆）に却下される。

バスジャック犯の指示に従う

後輩からバスジャックの通報が入り風呂光は青砥に報告するが、いたずらだと取り合ってもらえない。

バスでは犯人が乗客に一人ずつ公園のトイレに行けと命令する。整は隙を見てメモを犯人にわからない場所に隠してバスに戻る。自転車を轢きかけながら急発進したバス内で、整はオトヤに屁理屈をこねる。激昂したオトヤにナイフで切りかかられた時、乗客の熊田翔（永山瑛太）に助けられる整。その騒ぎで乗客の坂本正雄（久保田悠来）がオトヤの仲間であることが判明し乗客たちは凍り付く。

一方、青砥に「なぜ現場に連れて行ってもらえないかわかるか」と問われた風呂光は自分ができることを考え、被害者周辺の聞き込みに走る。

バスが停車し、乗客たちは犬堂家に連れてこられる。豪華な屋敷にはある女性の肖像画が飾ってあった。その女性に心当たりのある素振りの乗客たち。坂本の本名は犬堂ガロでオトヤの兄だったことがわかる。

自由にしていいと言われ、犯人たちは帰っていった。

乗客の露木リラ（ヒコロヒー）が突然、連続殺人事件について話し始める。犯人たちはその事件の犯人で自分たちは殺されるのでは、というのだった。

警察では風呂光が聞き込みから分かった事実を整理していた。そこに池本優人（尾上松也）が現れ、整と連絡が取れないと言う。その時、昼間のバスジャックの通報を思い出した風呂光が通報履歴を調べるとバスが自転車を轢きかけたとの通報があった。風呂光が現場にいくと池本が整に渡したメモの欠片を見つける。

不審なバスの目撃情報などから近くに連続殺人事件の第一の被害者である犬堂愛珠（白石麻衣）の自宅があることを風呂光は突き止める。

一方、犬堂家では犯人が戻ってきていた。ガロの妹・愛珠が行方不明になっており、ここにいる乗客と一緒に終点で降りたという。遺体となって発見された愛珠を殺した犯人がこの中にいるというガロ。

犯人を特定できなければ全員殺すと言うガロに偶然巻き込まれただけの整は戸惑う。

ガロからこれまでで犯した一番重い罪を告白するように指示を受け、淡路一平（森永悠希）、リラの過去を聞いた整は彼らの過去を持論を語って肯定する。

警察が到着し…

それぞれ人に言えないような過去がある乗客たちの話を聞いていると突然機動隊が犬堂家に突入してきた。

部屋に入ってきた青砥たちに整は「この中に連続殺人犯がいます」と告げるのだった。

乗客たちの懺悔

犬堂邸に監禁された久能整（菅田将暉）たち。犯人の犬堂ガロ（久保田悠来）、オトヤ（阿部亮平）兄弟から「これまでに自分が犯した一番重い罪」の告白を迫られ、整は露木リラ（ヒコロヒー）、柏めぐみ（佐津川愛美）、淡路一平（森永悠希）、奈良崎幸仁（金田明夫）の話を聞き言葉で癒していく。

熊田翔（永山瑛太）に促され運転手の煙草森誠（森下能幸）も罪を告白。

その時、風呂光聖子（伊藤沙莉）と青砥成昭（筒井道隆）、池本優人（尾上松也）がSATを引き連れて犬堂邸へ飛び込んでくる。

その時、整は「この中に連続殺人犯がいます」と告げるのだった。

真犯人

ガロが描いたと言っていた絵をみて左利きが描いた絵だと推測した整は、右利きのガロが描いてはいないと見破る。そしてガロが唯一人質の中で背中を向けた人物、翔が本当の犬堂ガロだと告げる。

翔、つまり本当のガロはそれを認めた。人質の反応をテストしていたというガロは連続殺人犯は淡路だと告げる。淡路を追い詰めるガロだったが、淡路は犬堂愛珠（白石麻衣）の財布を盗んだだけだった。さらにめぐみは具合が悪そうだった愛珠を見捨てたことを告白する。

誰かがまた嘘をついていると告げるガロことヒロに整は煙草森の不審な行動を見て愛珠を埋めたのは煙草森だと告げる。

幼いころのトラウマから隠せば消えると思い込んでいた煙草森は愛珠がバスで倒れているのを発見し、土に埋めて隠してしまっていた。それが快感となり連続殺人を続けていたのだった。

煙草森は連行された。ガロは整に愛珠の思い出を語る。ガロは愛珠に一度だけ「死んじゃえ」と言ってしまったことを今でも後悔していた。ガロが気に入った整はガロを家に誘う。

後日、ガロから冷凍便が届く。箱を開けるとそこにはガロのブレスレットをつけた人間の手が入っていた。

鑑定の結果、煙草森の右腕だったことが判明。移送中に煙草森はさらわれ、ガロといとこ二人も行方不明中だった。実刑にはならず精神鑑定になりそうな煙草森をガロは自らの手で処分していた。

それでも整はガロが家に来ることを待ち続ける。

一方、逃走中のガロも整のことが気になっていた。そんな時に叔母から連絡があり、変な手紙が入っていたことを聞く。そこには香川にある漂流郵便局に愛珠がハガキを出していたと書かれていた。普段タクシーしか使わない愛珠があの日バスを利用したことがずっと気になっていたガロは真実を知るためにそのハガキを受け取りに香川へ向かう。

愛珠のハガキ

漂流郵便局へ向かったガロたちは愛珠の手紙を見つける。そこには「もうすぐ亡くなる私へ」との書き出しから遺書のような文章が書かれていた。

最後に書かれていた「ジュート」が気になったガロはジュートを探し出すことを決意する。

爆破予告と暗号

いつも通り久能整（菅田将暉）がカレーを作っていると風呂光聖子（伊藤沙莉）から連絡が入る。爆破予告の場所を特定するために暗号を解いてほしいという風呂光を無視してカレーを食べようとするが、部屋まで迎えに来られてしまう。

取調室へ通された整は暗号を解きながらなぜ犯人が暗号をサイトにアップしているのかを考えていた。

記憶喪失の男

二回の爆破は爆弾が発見され未遂に終わる。しかしさらに三回目の予告がアップされてしまう。民間人への捜査協力を青砥成昭（筒井道隆）に気付かれ整に依頼できなくなった風呂光は自力で解読するが今までの法則性とは異なることを池本優人（尾上松也）に指摘されて不安になる。

一方、何も知らない整が食事に出かけると雨の中ある男（柄本佑）に声をかけられる。記憶喪失らしい男は突然、ある場所に爆弾を仕掛けた気がする、と言い出す。

急いで風呂光に連絡した整だったが、どこに爆弾を仕掛けたかわからないという男からヒントを聞き出すように指示される。

爆破まであと約一時間。男の時計が30分早いことに気付いた整は小学校のころの自分を気にかけて良くしてくれていた音楽教師に言われて習慣になったと男から聞く。

だんだんと過去のことを思い出した男が小学校の思い出や母親がいなくなったと語りだす。整は母親がいなくなった理由を尋ねる。両親が離婚し、母親が出て行ってからは父親も家に帰らなくなりネグレクト状態になったという。満足に風呂にも入れなくなりそれが原因でいじめにあっていたという男は母親が自分が小さい時に死んだと告げる。

「なぜ爆弾を仕掛けたか」と聞いた整。自分を認めない世の中に認めさせてやるという男の言葉を聞いて整は爆弾を仕掛けた場所がいじめにあっていた母校だとわかった。風呂光に連絡し爆弾の解除を依頼する。

現場に風呂光が向かうが詳しい場所がわからず爆弾を発見できない。暗号を送ってもらった整はすぐに解き、音楽室にあると突き止める。

男の時計が30分早いことを思い出した整は30分早く爆発することに気付く。急いで風呂光に連絡するが、爆破時間になってしまう。

ギリギリのところで爆弾は解除され今回も未遂に終わった。

予告をアップした理由

やってきた警察に男は連行された。男は自分の名前が三船であること、そして音楽教師が母親だと整に打ち明ける。整は思い出のある母校を爆破したいけれど爆破したくないという反する気持ちを持っていたからこそ予告と暗号をサイトにアップしていたのだと気付く。

整が帰宅しようとすると道に三船のものらしき携帯が落ちていた。手を伸ばして取ろうとしたとき、やってきた風呂光に気を取られて整は坂から転がり落ちてしまう。

同室になった老人

先日の事件で崖から落ちた久能整（菅田将暉）は大隣総合病院で検査入院をすることに。

病室には知らないうちに箱が置いてあった。ドライフラワーと手紙が入っており、犬堂我路（永山瑛太）から届いたと気付いた整は入っていた指輪を不思議そうに見つめる。

そんな時、訪ねてきた風呂光聖子（伊藤沙莉）が入院費を警察で負担すると言って書類を手渡す。しかし、整が持っている指輪を見て風呂光は急に帰ってしまった。

その夜、隣のベッドの牛田悟郎（小日向文世）から話しかけられた整は刑事を定年退職したという牛田からかつて担当した事件の話を聞く。

聞きたくないという整にかつての相棒・霜鳥信次（相島一之）と担当した事件の内容を話す牛田は整に事件を解いてみろとクイズを出してくるのだった。

22年前の事件

二問目までは正解し、三問目は22年前に売春を生業にしている女性が複数殺された事件についてだった。容疑者は羽喰玄斗（千原ジュニア）だとすぐに特定されたが逮捕することができず、羽喰に狙われているという女性に指定された場所で女性は死亡、霜鳥は重傷を負う。その事件がきっかけで霜鳥は刑事を辞め、羽喰は失踪した。

それを聞いて整は霜鳥が犯人ではないかと指摘する。牛田もそれに気付いており当時見つけていた証拠を隠蔽していた。

もうすぐ死ぬと言う牛田はその証拠を整に見せ、どうしようかと悩む。

刑事として負け病気にも負けたと言う牛田を整は得意の屁理屈で救済する。

それを聞いて牛田は霜鳥が治療費を肩代わりすると申し出たと言い、それを聞いて証拠をどうするかを決めたと告げる。

整がどうするのか、と尋ねると牛田は「版が違うと使えないかもしれないから」といって文庫本のしおりを差し出した。

翌朝、整が目覚めた時となりのベッドに牛田はいなかった。昨日の朝に亡くなったと言う話を看護師から聞いていると霜鳥が現れる。さらに警察が現れ、22年前の事件の証拠から羽喰の骨が見つかったと言って霜鳥を連行する。

自分が怒らせたのか、という霜鳥に整は医療費を負担するという気づかいをしてほしくない性格なのを忘れていたのがつらかったのでは、と伝える。

整が牛田の文庫本を開くとそこには「正気に戻って自己を取り戻せ」とあった。

謎のメッセージ

整が病院の掲示板を見ていると手続きをしに来た風呂光と出会う。病室にあった花が女性からだと思い込んでいる風呂光は誰から送られたものかと整に聞くが、整は掲示物の漢字が間違っていることに話をすり替える。

掲示物の内容から三時に温室で何かがあると気付いた二人は温室へ向かう。温室の床には謎の数字が書かれていた。牛田の文庫本と照らし合わせると気付いた整が謎を解くと「夜三時戻ってくるがよい」という文章が出てきた。

絶対に行かない、という整だったが気になって温室へ向かう。我路がいるかもしれないと温室へ入るとそこには謎の女性（門脇麦）がいた。

文庫本の文章で会話をする「ライカ」と名乗る女性は「明日昼三時この場所で」と言い残し去ってしまう。

ライカとの約束

退院手続きを終えた整はライカ（門脇麦）との約束まで時間をつぶす途中、患者の下戸陸太（岡山天音）とぶつかる。難癖をつける陸太に理詰めで返す整を見て陸太は面倒になって帰っていく。

整が約束の温室へ行くとまた床に数字が書かれていた。暗号を解いた整が指示通り土を掘るとカバンが入ったビニール袋が出てくる。

それを見て悲鳴を上げた温室を管理する女性・梅津真波（阿南敦子）は整に自分が事情があって埋めたと説明する。真波の問題を解決した整は温室を出て木の幹にあった封筒を発見する。中の写真には炎のような落書きが書かれた塀が写っており住所が書かれていたことから整はその住所に向かうことになる。

炎の天使

書かれていた住所に向かうと一軒家が全焼していた。そこにいたライカに写真に写っている炎のようなマークについて聞く整だったが、さらにもう一つ写真を渡してライカは帰っていく。

准教授の天達春生（鈴木浩介）にライカはどうして自分にかかわるのだろうと聞いてみると、ライカは整に助けを求めているのでは、と言われてしまう。

病院でライカにあった整は二人で温室へ向かう。そこでうずくまっている陸太を見つける。赤い花を見て発作を起こしたという陸太は赤いものを見ると症状が出ると話す。

一方、警察では放火事件の犯人は過去に放火殺人を起こしていた井原香音人（早乙女太一）ではないか、という話が上がっていた。

放火事件で生き残った子供に話を聞くため整の病院にやってきた風呂光（伊藤沙莉）と池本（尾上松也）。整に「炎の天使」というサイトを見せる風呂光は、子供は虐待されていた可能性があり、炎の天使は虐待されている子供を見つけて放火を起こし両親を殺しているのではという仮説を整に話す。

午後3時、ライカとの約束を思い出した整は温室でライカと話すが、事件のことは何も話さず明日また3時にクリスマスプレゼントを交換しようといって帰っていく。入れ替わりにやってきた陸太から事件を嗅ぎまわっていることを疑われ整は率直な意見を告げる。

翌日、プレゼントを交換した二人。整のプレゼントした美術館のポストカードを見てライカはいつか行けたらいいな、と言って今日の午前3時にまた約束して帰っていく。

ライカと別れた整は病院の壁に炎のマークを描いている少女を見かける。やってきた陸太から虐待を受けて何度も病院へやってきていると話を聞く。

自宅に戻った整は過去の放火事件を調べ、陸太もかつて放火で両親を亡くしていたことを知る。

陸太の依頼通り病院へ来た整

陸太から真波に依頼されたイベントの準備を一緒にやってほしい、と言われ約束の夜11時に整は病院の倉庫へやってくる。

陸太の異変に気付いた整は帰ろうとするが陸太に捕まってしまう。倉庫には壁に炎のマークを描いていた少女の両親が縛られていた。

一緒に燃えろ、という陸太の言葉を聞いて整はこれまでの事件はすべて陸太が仕組んだことだと気づくのだった。

陸太に呼び出された先で拘束される整

大隣警察署強行犯一係は一連の放火が3年前の事件で証拠不十分で逮捕出来なかった井原香音人（早乙女太一）の犯行だと睨んでいた。しかし香音人の足取りはつかめない。そんな中、青砥（筒井道隆）たちは放火犯「炎の天使」について書かれた都市伝説サイトの管理人が同じく放火殺人で生き残った鷲見翼（今井悠貴）だと突き止める。

一方、下戸陸太（岡山天音）に呼び出された久能整（菅田将暉）は病院の倉庫で虐待の疑いがある子供の両親と拘束されてしまう。

ライカ（門脇麦）からもらった赤いオーナメントを見て赤いものを見ると発作が起こる陸太の隙をつき逃げた整は陸太に香音人に会わせろと迫るのだった。

事件の真相

整は香音人がかつて母親から虐待を受けていたことを聞かされる。火事で亡くなった母親からようやく救われた香音人は炎の力を信じておりその力で虐待された子供を救っていると語る。

香音人に感謝しているという陸太は虐待から救われた一方でそのトラウマから赤いものが見られなくなっていた。整はそれを聞いてそれも一種の虐待だ、と告げる。

一方、翼に接触した青砥と池本（尾上松也）は香音人について尋ねる。翼は香音人には感謝しておらず、放火を自分で決めたことを責めていた。他の子供たちがどうしているかの確認のためにサイトを運営しているという翼は、先日やってきた香音人にも辛く当たっていた。

幸せにするためにした放火で子供たちが苦しんでいることを知った香音人は整に天使をやめると告げる。陸太はそれを必死で止めるが、それを見た整は陸太に「香音人さんを殺したんですか？」と聞く。

天使をやめる香音人に捨てられると思った陸太は香音人を刺殺。それ以来、陸太は香音人を無意識のうちに演じ香音人がいるかのように錯覚していた。

整はこれまで香音人がいるようにふるまう陸太を不審に思っており、ずっと香音人としてしゃべる陸太を見て真相に気付いたのだった。陸太は冷凍庫から香音人の遺体を見つけ、自分の罪を自覚する。

過去に受けた学校でのいじめやそれに気付かなかった担任への恨みを語る陸太に、教師を目指している整は異変に気付く人間でいたい、と語る。

かつてある女性（水川あさみ）から「当たり前にあることをいっぱい考えてそれを誰かに語ろう」と言われたことを引用し、陸太に対し考えて誰かに語ってほしいと語る。

その時やってきたライカは香音人の遺体を見つけ、遺体に向かって何かを告げ姿を消してしまう。そこに風呂光（伊藤沙莉）たちがやってきて陸太は連行されていった。

ライカの言った言葉とは

整は再び病院を訪れてライカと出会う。遺体に向かって感謝の言葉を伝えていたライカに整はあなたも天使を呼んだのか、と聞く。私の一存だ、というライカは妹の千夜子ではなく自分が両親を殺す許可を出したと告げて帰っていくのだった。

ミステリー会

美吉喜和（水川あさみ）の墓参りに行った久能整（菅田将暉）は天達春生（鈴木浩介）と出会う。喜和は天達のパートナーだった。天達は高校時代の同級生と別荘でミステリー会を開くので来てほしいと整に頼む。天達は整に「一人だけ嘘をつく人がいるだろうから見ていてくれないか」と頼む。

当日、待ち合わせ場所に行くと風呂光（伊藤沙莉）がいて整は驚く。天達が呼んだと言い、風呂光が刑事だということは会のメンバーには伏せておくことになり出発する。

「アイビーハウス」という山荘に着いた整たちは天達の同級生の蔦薫平（池内万作）と橘高勝（佐々木蔵之介）、そしてゲストのデラ（田口浩正）、パン（渋谷謙人）と出会う。

主人の蔦や橘高から話を聞いていた整は誰が嘘を言っているのかと観察する。

謎解き大会

夜、ミステリー会が始まり蔦は別荘の前のオーナーの妻がバルコニーから転落して亡くなったと話す。別荘を探索して事件を解いてほしいという言葉に一同は調査に向かう。整は天達に頼まれて地下書庫の整理に向かった。

書庫を片づけていると風呂光がやってくる。亡くなった妻が好きだったというシロツメクサのしおりがすべての本に挟んでいることに驚いていると、蔦宛の妻からの手紙を発見。さらに事件当時の新聞記事も発見し、先程の話は実際に起きた蔦と妻のことだったのではないかと2人は考える。何かに気付いた整は前のオーナー夫妻が20回目の結婚記念日にとっておいたワインを飲むつもりの蔦を「毒が入っている」と止める。

先程の話は蔦自身の話だと指摘した整は蔦が妻を束縛していたのではないかと告げる。さらに妻が書いていた花の絵を見て花言葉から妻の蔦への憎悪と復讐心に気付いた整は妻がワインに毒を盛っていると推理する。

それを聞いて蔦と天達は突然拍手。一連の話はミステリー会の出し物だった。整は被害者が出ていないことに安堵するが、橘高が割って入り本当に5年前この別荘で喜和が殺された、と告白するのだった。

天達は、喜和が診療カウンセラーとして働いていた時に患者の1人にストーカーにあい、逃げていた別荘で喜和は殺害、犯人も死亡していたと語る。猛毒の夾竹桃が暖炉に入っていて偶然暖炉も詰まっていたことから2人は猛毒の煙で亡くなったとされているが詳細は不明だった。

その夜、整が風呂光と話し合うと風呂光は天達から「嘘をつかない人を見つけてほしい」と言われていたことが判明する。喜和の事件に何か裏があるのではと2人は考え始める。

事件の真相が気になる整

眠れない整が一階に降りると橘高がいた。喜和の事件を後悔している様子の橘高。

ソファにはデラが居り、寝床を探す整は壁の絵を見つめる。喜和が描いたという絵を見つめながら事件が気になる自分を抑えられないでいた。

ミステリー会に参加した整

天達春生（鈴木浩介）に招かれた山荘で整（菅田将暉）はミステリー会に参加する。昔交流のあった美吉喜和（水川あさみ）がストーカーにこの別荘で殺害されたと知り、暖炉にくべられた夾竹桃（きょうちくとう）で犯人も死んでいたと聞かされる。

整は別荘に来る前に天達から「参加者の中に一人だけ嘘をつく人物がいるので見ていて欲しい」と頼まれていた。しかし風呂光（伊藤沙莉）は天達から「嘘をつかない人を見ていて欲しい」と逆のことを頼まれている。2人は事件の裏に何かあるのではと考える。

事件の真相

朝になり雪かきを始めた整たち。雪かきをしながら天達は整に「とにかく会の状況を先入観なしに見て欲しい」と頼む。整と風呂光がガレージで道具を片付けていると停電が起こり、シャッターが動かなくなる。ガレージの中で整は風呂光にまだお芝居が続いているような気がすると話す。風呂光も庭の夾竹桃が数本折れていることを整に伝える。

天達に助けられ解放された2人。停電は送電線が切れたせいで復旧には夕方までかかるとのことで一同は昼食を作ることに。話の流れから整がカレーを作ることになる。

カレーを作りながら参加者を観察する整はあることに気づき、橘高勝（佐々木蔵之介）が飲もうといったワインを飲まないほうがいい、と制止する。

ゲームが続いていると指摘した整は橘高が嘘をついていると指摘。言葉を発するときに何度も鼻を触っていた橘高を、嘘をつくときについ触ってしまう「ピノキオ効果」だと整は言う。風呂光もミステリーゲームの最中、橘高だけがお芝居をせず本当のことを言っていたため橘高を疑っていたと話す。

喜和が殺された事件について話していた時、橘高は「あの日に戻れたら」と言っていた。まるで自分が何かをすれば事件が変わったような口ぶりの橘高に整は何を変えたいのか、と問う。

真実を話し出す橘高。事件当日、喜和から知り合いが連絡してきたら居場所を教えてほしい、という連絡を受けていた橘高は連絡してきたストーカーを知り合いだと思い込み居場所を伝えてしまった。急いで別荘に向かった橘高は死んでいる喜和とストーカーを発見していた。

ずっと悔やんでいたが言い出せなかったという橘高に整は「自分のミスを知られたくなかった」と指摘する。自分のミスを隠すために雪かきをして犯人の足跡を消した橘高。天達も橘高が犯人だと気づいており、自分から言い出してもらうために会を開いたのだった。

そこにデラ（田口浩正）、パン（渋谷謙人）が都内でストーカー被害が頻発していると語る。デラとパンは警察だった。2人は橘高が市役所員の立場を利用してストーカーに情報を流しているのではないかと疑っていた。天達は2人に協力して橘高が犯人かどうか見極めていたのだった。

罪を認めた橘高は喜和の事件で悔やむのに疲れ、私生活のストレスも加わったことによって限界を迎え、ストーカーを操ることでストレスを発散していた。

さらに整は橘高が別荘にいる証拠を極力残さないように行動している点を指摘し、橘高が透明人間になって別荘の人間全員を自殺に見せかけて殺す予定なのではないかと推理する。

蔦薫平（池内万作）と天達への恨みを語る橘高は自分のせいで喜和が死んだから自分をののしれと叫ぶ。しかし、整は橘高は犯罪に巻き込まれただけで恨むべきは犯人だと語る。自分のミスを指摘され殺されるかもと怖がり皆を殺そうと考えてしまったことが橘高の一番のミスだった。

病院でライカに出会った風呂光は…

橘高は連行され、警察署に戻った風呂光は青砥（筒井道隆）に事件を報告する。病院に調書を取りに来た風呂光は病院の庭でライカ（門脇麦）に出会う。急に倒れこんだライカに駆け寄る風呂光は同じく駆け寄ってきた看護婦がライカを「千夜子さん」と呼んでいるところを目撃し、衝撃を受ける。

ライカと初詣に行く整

病院に向かう途中に神社を見かけた整（菅田将暉）は温室でライカ（門脇麦）を初詣に誘う。梅津真波（阿南敦子）に勧められて2人は元旦の午前3時に向かう約束をする。

2人きりのデートに緊張しながらも約束の時間に神社に向かった整。ライカはお参りで「千夜子の幸せ」を願っていた。おみくじを引いたりたこ焼きを食べたりと初詣を満喫する2人をパトロール中の風呂光聖子（伊藤沙莉）と池本優人（尾上松也）が見かける。

初詣の後、ライカは整に焼き肉を食べようと誘う。目の前には元日なのに空いている焼き肉屋があった。

焼き肉屋での違和感

店主らしき浦部沢邦夫（堀部圭亮）と店員の沙也加（志田未来）に会った2人。沙也加に迎え入れられて席についたライカは水を差し出す沙也加の手が震えているのを見て、整に暗号で何かを伝える。注文をしようとすると沙也加が5円と10円をだして落としてませんか？と聞いてくる。さらに「ゴーヤトーフです、フヤフヤじゃないけど」と言って普通の豆腐をサービスで差し出してくる。ライカは違和感を覚え沙也加の顔を見つめていた。

焼き肉を食べながらライカについて尋ねる整は、ライカは千夜子が生み出した別人格だと知る。父親から虐待を受けていた千夜子が救いを求めて作ったのがライカだった。他にも別人格がいたが香音人（早乙女太一）によって両親が放火で死に入院してから千夜子の精神は落ち着きを見せ別人格はライカ1人になってしまっていた。春には自分もいなくなるというライカの話を整は黙って聞く。

そんな時、沙也加がおすすめだと言っていた商品がメニューにないことに気づいた整は違和感を覚え、店を出てある場所へ電話する。

その後、忘れものがあると言って店に戻ってきた整の後に続いて大勢の酔っ払いが入ってくる。酔っ払いたちは警察だった。池本たちによって浦部沢は逮捕され、厨房から沙也加の両親も発見された。

ライカは暗号で沙也加が「ひどく緊張している」と伝えていた。2人に差し出していた5円と10円、そしてフヤフヤじゃないゴーヤトーフ、つまりフとヤを取ると「ゴートー」になる。

さらに沙也加がおすすめだと言っていたタン塩、酢モツ、ケジャン、テールスープの頭文字を取ると「たすけて」になる。2人が暗号で話をしているのを見て沙也加もイチかバチかでやってみたのだった。

事件が解決し、2人は病院に帰る。一方、現場に駆け付けた風呂光は池本から整が一緒にいた女性は香音人の被害者で精神病棟に入院していること、そして春には退院することを知らされる。

病院へ戻ったライカは消える前に心残りがあると話す。千夜子のために消えることを選択したライカだったが、整との時間が楽しいあまり消えたくないと思い始めていた。だから春を待たずに消えると語るライカを「千夜子の幸せ」というライカの願いが叶うならそれでいい、と肯定する整。ライカは整に感謝を告げて去っていった。

ライカとの別れ

ライカに別れを告げて以来、新しい自分の一面に気づき始めている整は天達春生（鈴木浩介）から人と会い人を知ることが「自分を知る旅」になる、とアドバイスを受ける。

千夜子の退院当日、病院にやってきた整は退院していく千夜子をライカの言葉通り声をかけず見守るのだった。

新たな連続殺人事件

バスジャック事件が解決した矢先、大隣警察署に新たに発生した連続殺人事件の応援要請が来る。青砥成昭（筒井道隆）に指示されて風呂光聖子（伊藤沙莉）は捜査本部へと応援に向かう。遺体を交差点の真ん中に遺棄するこの事件で、3人目の遺体の傷口から被害者以外の血液が発見される。それは22年前の羽喰玄斗（千原ジュニア）による連続婦女暴行殺人事件の17人目の被害者の血液だった。しかし、備前島操警部（船越英一郎）は羽喰による犯行ではないと断定。部下の猫田十朱（松本若菜）もそれに同意する。風呂光は猫田に同行し、事件を追うのだった。

愛珠の死の真相を追う我路

犬堂我路（永山瑛太）は愛珠（白石麻衣）の死について調べ続けていた。愛珠が頻繁にタクシーで倉庫街に通っていたことを知った我路はその場所へ向かう。そこでは闇カジノが開催されていた。カジノで働く横田留美（夏子）から話を聞くと愛珠はカジノでバイトしていたという。

我路はそこにジュートという人物の手掛かりがあるのではないかと調べを進める。

一方、捜査本部では遺体が折りたたまれて運ばれた可能性が浮上する。風呂光と猫田も現場付近でスーツケースを押している女性の目撃情報を得ていた。遺体をスーツケースに詰めて移動したのではないかと警察は捜査に乗り出す。

被害者の共通点が闇カジノで働いていた経験があることだとわかったころ、捜査本部に我路から匿名で闇カジノに関しての通報が入っていた。

我路は愛珠が持っていた寄木細工の箱を開けるために寄木細工ミュージアムの学芸員・辻浩増（北村匠海）と出会う。愛珠の死を嘆く辻から箱の作者を紹介してもらっていた時、テレビから留美が4人目の被害者として殺害されたと報道されているのを聞く。現場には「羽喰十斗」という犯人の署名が残されていた。我路は十斗が「ジュート」であると確信する。

一方、捜査本部では4人目の被害者の持ち物から我路の指紋が発見され、事件に我路が関係していると睨んだ警察は我路の足取りを追う。カジノの関係者に聞き込みを行っていた風呂光はスーツケースを押していた女性がカジノに出入りしていた占い師だと聞き、猫田に報告する。占いの時にカジノでアルバイトをしていた女性の本名を知り、名前に「十」の文字が入っている人間を狙っていたのだと風呂光は気づく。

ジュートの正体

辻に呼び出された猫田は辻に刺されてしまう。辻は羽喰十斗だった。十斗は羽喰玄斗の息子だと語る。

猫田は名前に「十」が入っているからという理由で刺されスーツケースに詰められそうになるが猫田は瀕死の状態で十斗に手錠をかける。そこに事件の真相に気づいた風呂光が駆け付けるが、応援を呼ぼうとしたところに十斗に見つかってしまう。

十斗が風呂光に向かってナイフを振り上げたとき、我路が現れ、お前が十斗なのかと問うのだった。

新幹線での出会い

犬堂我路（永山瑛太）が辻浩増（北村匠海）から風呂光聖子（伊藤沙莉）たちを助けていたころ、美術展を見終わった久能整（菅田将暉）は東京へ帰るため新幹線に乗っていた。隣に座った美樹谷紘子（関めぐみ）の手紙を見た整は“な、ご、や、に、は、く、る、な”と口にする。便箋に書かれていたイラストの頭文字を並び替えるとこの文になるのだ。紘子は他の手紙も見せる。手紙に隠された不穏なメッセージを見た整はこの手紙が父からのものだと聞かされる。両親を幼い頃に亡くした紘子は母の親友に引き取られて育てられた。しかし、クローゼットから父が今の母に宛てた古い手紙が見つかった。紘子を返してほしいという内容の手紙が今紘子が見ていたものだった。紘子は手紙の住所に手紙を送ると返事が来て父が今でも生きていることを知る。紘子は父に会い、結婚式でバージンロードを歩いてもらう約束をするため名古屋に向かっていたのだった。

メッセージの本当の意味

すべての手紙を読んだ整は紘子の本当の母親が父親から暴力を受けていたのではないかと推理する。紘子を父親から助けるために母親の親友に預けられたと話す整。父親の目を盗んでイラストで親友にメッセージを送っていた母親の気持ちを知り、紘子は涙を流す。

そんな2人の様子を見て近づいてくる女性がいた。女性に気づいた整は紘子に尋ねる。その女性は紘子の育ての母親・サキ（高畑淳子）だった。父親と手紙のやり取りをしている紘子に気づいたサキは心配してついてきたのだった。サキからの話で父親は亡くなり、病んで未だに父親が生きていると思い込んでいる母親が紘子を守るために父親に代わって手紙を出し続けていたのだった。

2人の話を聞いていた整は「バージンロードは一番好きな人と歩くべきだ」と紘子に告げる。紘子はサキと実の母親の3人で歩きたい、と言いサキもそれを了承した。

その後、紘子は意味が分からなかった一枚の手紙をサキに見せる。その手紙を見たサキが表情を変えたのに気づいた整。一人になったサキに先ほどの手紙のメッセージは「2人で殺した」と読めると告げる。父親を2人で殺し、実の母親はそのせいで病んだのではないかと言う整に明確な回答をせず、紘子を2人で守っていくと言って紘子とサキは下車していった。

十斗と我路

我路たちの隠れ家に来た十斗は父・羽喰玄斗（千原ジュニア）との思い出を話す。十という文字が名前に入った女性のみを殺害していた玄斗が最後に殺害した女性の名前に十が入っていないことに気付いた十斗は霜鳥（相島一之）の別荘で玄斗の遺体を発見。警察に投書したが、何も動きを見せなかったため十斗は事件を起こし警察にメッセージを送っていたのだった。実の母親も殺したという十斗は愛珠（白石麻衣）も殺そうとしたが運転手の煙草森誠（森下能幸）に殺されてしまったと怒る。

十斗は愛珠がカウンセリングを受けていた理由は寄木細工の職人・月岡（森岡龍）を好きになったからだと話す。病気で普通の人のように生活できない自分を変えたかったという理由を聞いた我路はショックを受ける。

真相を知った我路は…

目を覚ました猫田十朱（松本若菜）に風呂光は事件の進捗を説明していた。

我路たちが拘束し警察に捕まった十斗は霜鳥について証言し、警察は霜鳥を疑い始める。

一方、月岡を訪ねた我路たちは月岡と愛珠が相思相愛だったことを知り、愛珠にも幸せな時間があったのだと涙を流す。

愛珠の箱を月岡に開けてもらうと中にはカウンセラーにもらったという指輪が入っていた。同じものを月岡も持っていたことから我路たちはカウンセラーが愛珠や十斗を操作していたのではないかと推理する。

事件が気になった我路は指輪を整に送り、整と共に事件の真相を暴くために動き始めるのだった。