受付のジョー見逃し配信と再放送情報

広告代理店・凛燈舎の営業一課に所属している城拓海(神宮寺勇太)。社内プレゼンで城は営業一課を代表して受付をデジタル化し、かつ空きスペースをシェアオフィスにして収益をあげるという提案をする。

営業部に戻った城は同期・春口光咲（松井愛莉）にプレゼンを褒められつい浮かれてしまう。

ある日、営業統括部長の藤堂武徳（橋本じゅん）に呼び出された城は「業務改革チーム」の兼任を任命される。城の提案した「受付完全デジタル化」及び「受付フロアのシェアオフィス化」計画が採用されたのだ。３か月以内の達成を命じられてしまう。

同僚からも祝福されるが、受付をデジタル化するということは受付嬢たちをリストラすることだと気づき、そこまで考えていなかった城は落ち込んでしまう。城はビジネス書の受け売りでプレゼンを成功させただけだった。

翌朝、受付チーフの佐知山瞳（西原亜希）に説明に向かうがなかなか話を聞いてくれない。帰宅後、渡された分厚い受付マニュアルを読んでいたところ、春口に呼び出される。

春口から入社当時の自分がどんなことにもめげずに営業先に向かっていたと言われ、城は初心を思い出して受付スタッフと対峙する決意をする。

翌日、受付のコスプレをしてやってきた城は「受付のジョーです！」と高らかに宣言した。

しかし、佐知山から受付に立たせるわけにはいかない、と却下されてしまう。

受付の制服に身を包み「受付のジョー」を宣言した城拓海（神宮寺勇太）。受付チーフの佐知山瞳(西原亜希)から「絶対に私たちの邪魔をしないこと」を条件に受付に立つことを許される。

マニュアルを隅々まで読み込んできた城は仕事をそつなくこなしていくが、そんな城が受付嬢の家田仁子（田辺桃子）と熊本淑子（美山加恋）は面白くない。

そんな中、凛燈舎にはS&R社のスピアーズ会長が来社する。来日してきた超VIPにいつもとは異なるシフトで挑んでいた受付チーム。ある時、城1人だけで対応することになり、城は荷物の取り間違いをしてしまう。城が間違って手渡したのはスピアーズ会長の帽子だった。

花房カレン（トリンドル玲奈）のおかげで帽子が見つかったが、自分の失態で受付の邪魔をしてしまったと落ち込む城。先輩の西（田村健太郎）からは「受付のデジタル化」を進める城にとって好都合じゃないかと言われてしまう。

スピアーズ会長が帰ってきて佐知山は帽子と共にお詫びの品を差し出す。それはスピアーズ会長の思い出の品だった。佐知山の機転で事件は一段落し、城は始末書を書くことになった。城が不要だと思っていた顧客の情報を集めたスクラップブックにある情報から佐知山はお詫びの品を選んだことに気付き、マニュアル以上に大切なことがあることに気付く。

翌朝、コスプレを辞めて営業部に出社した城はS&R社の契約が取れたことを知る。受付に報告に行った城は花房が社内に聞き込みをして営業先を調べていたことを佐知山に聞かされる。「機械にできないことが人にはできると信じている」という言葉を聞いた城は本腰を入れて受付業務を学ぶために営業部との兼任を辞め、受付に移動してくる。

想いを寄せる同期の春口光咲（松井愛莉)とようやく連絡が取れ、「しばらく会社を休むことにしました」というメッセージを受け取った城拓海（神宮寺勇太）はひとまず安心する。

一方、城が受付専任で働き出してから4日が経過し、受付嬢4人の個性が見えてきた。

そんな中、受付に城の営業部の先輩・西大輔（田村健太郎）がやってくる。受付フロアで、営業部員による無料広告相談会を開くらしく、城が進めているシェアオフィスの宣伝になるので一緒にやろうと誘われる。

翌朝、城が出社すると受付嬢たちは怒り心頭。西が作ったチラシに受付嬢たちの写真が無断で使われていたのだった。さらに受付嬢たちがイベントの受付やお茶出しをすると書かれており、腹を立てた城は西に直談判。受付嬢たちにも自分1人でやると宣言してしまう。

相談会当日、城は1人でお茶出しや受付をこなしていくが、会議室のダブルブッキングが発覚する。家田仁子（田辺桃子）の協力でなんとかトラブルを回避した。

1人で空回りしている城を見かねて花房カレン（トリンドル玲奈）や熊本淑子（美山加恋）も協力してくれ、無事に説明会は終了した。

チーフの佐知山瞳（西原亜希）に謝罪した城は受付嬢たちのプロ意識に感銘を受ける。

1人で受付をこなしていく中で、会社全体、そして自分自身も受付業務を軽んじていることに気付いた城は、女性を軽視している会社全体の雰囲気に気付き始めいてた。

そんな中、家田から営業部で働くために西を紹介してほしいと言われてしまう。

受付の仁子(田辺桃子)から営業部の先輩・西(田村健太郎)を紹介してくれと言われた城（神宮寺勇太）。上昇志向が強い仁子は西の元で営業部の手伝いを始めバリバリ働くが、そのせいで受付業務がおろそかになってしまう。弱音を吐かない仁子を心配する城。

一方、受付のデジタル化が近づいてきてカレン（トリンドル玲奈）たちは不安がる。

そんな中、西に雑用を押し付けられた上に飲みにも連れ回れた仁子は受付業務中に倒れてしまう。チーフの佐知山（西原亜希）に注意され、城にも頑張りすぎだと指摘された仁子は思わず「社員さまにはわかりません」と吐き捨てて出て行ってしまう。

その夜、城は会社をしばらく休んでいる同期の春口（松井愛莉）に電話をかける。春口が休んでいる理由は適応障害と診断されたからだった。ショックをあらわにする春口を励まし、春口の好きなスイーツの差し入れについてアドバイスをもらう。

西にこれ以上雑用を押し付けないでほしい、と城は直談判するが、そのせいで仁子は営業の仕事を外されることに。怒る仁子に「家田さんにしかできない仕事がある」と告げると、便利に使われていることに内心不満を持っていた仁子は涙を流す。

受付に戻り、城は受付業務の改善を手伝ってほしいと仁子に頼むのだった。

城(神宮寺勇太)は藤堂(橋本じゅん)に経過報告にやってきていた。シェアオフィスの稼働率を急に聞かれた城はとっさに70％と大きく出てしまう。落ち込む城だったが、仁子(田辺桃子)に励まされ稼働率を上げる集客方法を考え始める。

一方、カレン(トリンドル玲奈)はチーフの佐知山(西原亜希)の様子がおかしいことに気付く。総務部の林（冨手麻妙）に探りを入れ、佐知山が退職することを知ってしまう。

翌日、受付のデジタル化を進めるための機器が届き、城は本格始動に向けて動き出すが、熊本（美山加恋）は次の雇用が不安で乗り気ではない様子。

なかなかシェアオフィスの集客アップの方法が思いつかない城が残業をしていると、同じく残業中の佐知山と鉢合わせる。4年前、佐知山が受付の改革をしたと聞いた城はアドバイスを求める。「目の前の人に向き合っていただけだ」という佐知山の言葉を聞き、城と仁子は客側の目線になってアイデアを出し始める。

一方、佐知山はカレンと向き合おうとしていた。直接言ってほしかったとショックを受けるカレン。佐知山は結婚するのだった。受付のデジタル化で混乱している中、言い出しづらかったという佐知山にカレンは怒って立ち去ってしまう。

就業時刻になり、城は佐知山と閉め作業をしながら佐知山が子供のころデパートで受付のお姉さんに助けられたことがきっかけで受付を志したことを聞く。理想が高く、他のスタッフにもそれを押し付けたせいでかつて全員に辞められたこともあったが、それでもカレンだけは佐知山についてきてくれたのだという。

佐知山は城に受付スタッフのことを任せ、帰って行った。

帰宅中、春口（松井愛莉）から今から会えないかと連絡が入る。仕事がしたい、と復帰に意欲を見せる春口を励ます。

佐知山の退社の日、カレンは総務の高木（六角慎司）から佐知山が自分が辞める代わりに他の受付スタッフの雇用だけは約束してほしい、と言いまわっていたことを知る。佐知山に抗議に向かったカレンは勝手に決めて退職していくことを責める。

受付スタッフを前に、結婚と妊娠で退職することを正直に打ち明けた佐知山はカレンにチーフの証であるバッジを渡す。城には正式な受付の制服を手渡し、受付を去っていくのだった。

夏服になった受付スタッフ。城（神宮寺勇太）も佐知山から正式な制服をもらいやる気満々だった。

6月になり、凛燈舎の新卒採用試験が始まる。通常受付とは別に臨時受付を出すことになり、城は仁子（田辺桃子）とともに就活生用の簡易的な作業スペースを設置し、シェアオフィスについてのアンケートをとることを思いつく。

一方、カレン（トリンドル玲奈）は佐知山から受け取った追加のマニュアルを読んでいた。チーフの役目を引き継いだことに不安を感じながらも、受付の解体が迫る中、受付業務しか経験がないカレンは次の配属先が思いつかないでいた。

その夜、カレンから追加マニュアルを受け取った城が自宅で呼んでいると休職中の春口（松井愛莉）から電話がかかってくる。総務として復職するという春口に城はほっとする。

採用試験当日、作業スペースの準備をしていると春口が出社してくる。城と親しそうに話す春口を複雑な気持ちで見つめる仁子。

スペースの利用者は少なく、参考になりそうなアンケートも取れずがっかりしていると総務の林（冨手麻妙）と共に春口がバックヤードにやってくる。春口と気まずそうにしている仁子を見てカレンはいち早く仁子の気持ちに気付く。

ある日、アンケート結果が芳しくなく落ち込んでいた城にある就活生がわざわざ丁寧なアンケート回答を提出してくる。カレンにピンチを助けてもらったと言う学生はカレンにお礼を言うためにもう一度来社したのだった。

それ以外にも受付のきめ細やかなサービスで救われたというアンケート結果を見て、シェアオフィスには今以上のホスピタリティが必要だと気づいた城。

翌朝、城は受付スタッフにもう一度ここで一緒に働かないかと提案するが、受付解体を見据えて本格的に転職活動に乗り出していた熊本（美山加恋）からは断られてしまう。

しかし、カレンと仁子は乗り気なようだった。

ついにデジタル化された凛燈舎の受付。無人化に心残りがあるカレン（トリンドル玲奈）と共に城（神宮寺勇太）と仁子（田辺桃子）はシェアオフィスの計画を練り始める。

そんな3人に対し、熊本（美山加恋）はシェアオフィス事業には不参加で転職活動を続けていた。ある日、会議室で企画部社員が忘れて行った書類を見てしまい、元経理職の熊本は書類の不審な点に気付く。

一方、城から春口（松井愛莉）の休職の原因が自分にあると言われた西（田村健太郎）は悩んでいた。そんな西を見て城は飲みに誘う。反省してはいるもののどこがダメだったのかわからない西とそれぞれの感じ方があるという曖昧な反論しかできない城の議論は続き、つい飲みすぎてしまう。

その頃、熊本は書類に書いてあったデザイン会社の専務に出会い、凛燈舎の不正を暴くべきだと説得していた。

仁子は帰路の途中、酔いつぶれた城を発見。城を部屋まで送り届けると、部屋中が本まみれだった。そこに春口の病気に関する本を見つけてしまい、城の春口への恋心を目の当たりにする。

翌朝、受付バックヤードに企画部次長が怒鳴り込んでくる。城が事情を聞くと、凛燈舎の不正の証拠を熊本が下請けのデザイン会社に勝手に見せてしまったという。このまま責任を取って辞めてやる、と開き直った様子の熊本の手をつかんで城は企画部へ殴りこむ。

次長に直談判した城は簡単に派遣の熊本を切ると宣言した次長を責める。

その後、デザイン会社の専務からおかげで公正な取引ができたとお礼を言われた熊本。

城の熱意を知った熊本はそれ以来、シェアオフィスに協力的になり、経理の観点から3人にアドバイスをしてくれるようになるのだった。

シェアオフィスが始まり、活気づいてきた受付フロア。城（神宮寺勇太）は受付が大きく変わったことに満足気な藤堂（橋本じゅん）に近々、中間報告をすることに。今後も受付を有人にするための資料作成に取り組む。

また、城とシェアオフィスの運営をしていく中で仁子（田辺桃子）の城への気持ちは強くなる一方だった。

そんな中、仁子の想いに気付かない城は春口（松井愛莉）にデートに誘われる。

デート当日、商店街で食べ歩きをして充実した時間を過ごすが、いつでも受付や受付スタッフのことばかり話す城を見て、嫉妬した仁子は思わずキスをしてしまう。

藤堂への中間報告当日、城は受付の人員の必要性を訴えるが、「受付のDXは必然」と藤堂に一蹴されてしまう。

城は藤堂に反論するために、有人の必要性を過去のデータから割り出し、もう一度資料の作成に取り組む。城と残業していた仁子は、春口とのデートについて城にそれとなく尋ねる。自分の気持ちに全く気付かない城に腹を立てた仁子はついに城に告白。

翌朝、気まずい雰囲気の中、もう一度藤堂に直談判に向かう。しかし、藤堂から受付の有人化を認めるなら月1,000万円の売り上げを出せなければ、と言われ城はそれを引き受けてしまう。

プレゼン当日を迎えた城(神宮寺勇太)は仁子(田辺桃子)と共に会場へ向かう。凛燈舎の受付にある人とのつながりや安全性を訴え、一世一代のプレゼンを無事終えることができた。

会社に戻った城は春口（松井愛莉）から転職することを聞かされる。ショックの中、さらにプレゼンの落選の連絡が来てしまう。

藤堂（橋本じゅん）に受付スタッフの再雇用を訴えていると、藤堂が最初から有人の受付を定年後の再雇用人材で運営しようと計画していたこと、そしてカレン(トリンドル玲奈)や熊本(美山加恋)たちを総務部として再雇用することを聞かされる。

しかし、３人はその申し出を断ってしまった。受付最終日、城は自分の力不足を謝罪するが、３人は城のおかげで自分の将来について真剣に考えることができたと前向きの様子。

半年後、それぞれ自分の得意分野で活躍し、人生を楽しんでいるのだった。