やんごとなき一族見逃し配信と再放送情報！

シンデレラになった佐都

篠原佐都（土屋太鳳）は、母の良恵（石野真子）と２人で「まんぷく屋」を切り盛りしている。ある日、彼氏の深山健太（松下洸平）にプロポーズされた佐都はそれを受け入れる。

しかし、健太が江戸時代から400年以上続く名家で莫大な資産を有する一族・深山家の御曹司だと聞かされ驚いてしまう。高級リムジンで迎えに現れた健太と共に実家に向かった佐都は車内で健太から深山家の複雑な関係を聞かされる。

実家と距離を置いてきたという健太が父親と距離を縮めるきっかけになればと佐都は実家に向かう。

深山家に到着した2人は健太の母・久美（木村多江）に会うが、父の圭一（石橋凌）から命令された久美によって門の外へ押し出されてしまう。圭一は庶民である佐都との結婚を認めないと伝えるために実家に呼んだのだった。そのまま門は閉じられ健太と離れ離れになった佐都は侮辱された憎しみに燃える。

健太と別れる決意をするが…

健太は深山家に怒鳴り込むが深山の一族は庶民と結婚するという健太に冷たい目線を向ける。決められた相手と結婚し、深山のために生きていくのが当然だと言う家族を見て健太は深山と縁を切ることを決意する。

健太からそのことを報告された佐都は驚くが、後日圭一から呼び出される。圭一と会った佐都は健太と別れてほしい、と大金を渡される。大金を拒否しながらも、健太を愛しているからこそ健太と別れると言い佐都は去っていく。

別れを切り出され納得がいかない健太は佐都を説得し2人は席を入れることに。

「桜を見る会」に招待された佐都は会場で深山家の家族と顔合わせする。深山家の長男・明人（尾上松也）の妻の美保子（松本若菜）から無作法な振る舞いを指摘された佐都は会場の外で美保子から人目をはばかって生活するように指摘されてしまう。美保子の言葉に驚いていたところ、圭一のスピーチで健太が深山家の跡取りになると宣言され、佐都は衝撃を受ける。

家に帰ってきた一同。美保子は夫の明人が圭一の言いなりになって跡取りから失脚したことをなじる。三男・大介（渡邊圭祐）の妻のリツコ（松本妃代）とも口論になり、家族は大喧嘩を始める。

やんごとなき一族だと思っていた深山家の裏の顔を見てしまった佐都は驚き、健太は実家に帰ってしまったことを後悔し深山を出ようと佐都を説得する。

しかし、家族を想っている健太の本当の気持ちに気付いた佐都は深山家で2人頑張ろうと健太を励ます。

健太は圭一のもとで実務を学ぶことになり、佐都は次期女主人として指導を受けることになる。美保子の厳しい指導に疲れ果てる佐都だったが、来週には圭介の母・八寿子が帰ってきて快気祝いがある言われ、粗相がないように出席者の顔を覚えるよう指示を受ける。

当日、八寿子が帰宅するが佐都は出席者の息子が行方不明だと知り、挨拶をせずに探しに向かう。池でおぼれていた子供を助け、ずぶ濡れになりながら佐都は八寿子に挨拶しようとするが八寿子から叱咤される。それに反論した佐都に八寿子は面白いと笑う。

美保子からのいびり

八寿子の意外な反応を見て美保子は嫉妬のあまり佐都をサウナ室へ閉じ込めてしまう。これまでのストレスが溜まっていた佐都は怒りのあまりサウナ室の扉をハンマーで壊し、自力で部屋を出ていくのだった。

母が心配な佐都は…

義姉の美保子（松本若菜）のいじめでサウナ室に閉じ込められた深山佐都（土屋太鳳）。自力で脱出し、入院した母・篠原良恵（石野真子）を見舞いたいと頼むが、美保子から義祖母の八寿子（倍賞美津子）に断りを入れるように言われる。しかし、八寿子から深山家の跡取りである健太（松下洸平）と結婚した以上、ここがあなたの家だと言われ申し出を却下される。

帰ってきた健太は事情を知り、佐都に良恵の元へ行くように家族の前で伝えるのだった。

愛人関係

病院に向かい良恵の無事を確認した佐都は翌朝、深山家に戻って謝罪するが八寿子たちは納得しない。父・圭一（石橋凌）からの言葉もあり何とか許された佐都だったが、この日から怒涛の習い事が始まる。日本舞踊にやってきた佐都はそこでジュエリーデザイナーをしているという葛西綾（小沢真珠）と会い、彼女の作品を見る。

家に帰り、そのことを健太に報告すると綾は圭一の愛人だと告げられる。10年以上、毎週木曜日に綾の元に通っており、それを久美（木村多江）も承知していると聞くが佐都は納得がいかない。

ある日、圭一の食事を作っていた久美を手伝いながら綾のことを伝えようとするが圭一が帰ってきてしまう。圭一の付けているカフスを見て佐都は綾のデザインだと気づく。

急いで圭一の食事を用意する久美だったが、食パンがないことに気付く。実は先ほど佐都が有沙（馬場ふみか）のために食パンを使ったおやつを作っていたのだった。圭一に怒られる、と焦る久美は食パン抜きの食事を震えながら出す。怒りだした圭一が綾の家にいくというのを聞いて、佐都は「愛人の元へ行かないでください」と直談判する。しかし、無礼を働いたことを叱責され、久美も黙って圭一を見送る。

一方、健太のもとには学生時代の友人・立花泉（佐々木希）が秘書として配属される。フランスに旅立ったと思っていた泉との再会に健太は喜ぶ。

翌日、健太の専務就任祝賀会に着ていくためのドレスをリツコ（松本妃代）に見立ててもらった佐都。高級なドレスを買った帰り、綾と偶然出会った佐都は愛人を辞めてくれと交渉するが、愛人関係は必要なものだと主張する綾に青汁をかけられてしまう。

祝賀会当日、平然とやってきた綾に久美は平常心で対応する。綾の無礼な態度を見て腹が立った佐都は帰ってほしいと正直に伝える。会場は騒然となったが、久美から小声で感謝され、佐都は喜ぶ。

圭一のたくらみ

スピーチが始まり、圭一を支える存在として紹介されたのは佐都ではなく秘書の泉だった。佐都と同じドレスで現れた泉は佐都の姿を見て謝罪し会場を後にする。

泉を追っていく健太を見守っていた佐都は圭一から泉と健太がかつて親密な関係だったと聞き、圭一の差し金で泉が健太の秘書になったと気づくのだった。

旅行を計画する2人だったが…

同じ誕生日の佐都（土屋太鳳）と健太（松下洸平）は2人での旅行を計画する。しかし、佐都を妻として認めようとしない義父・圭一（石橋凌）はその日に健太の出張の予定を入れてしまう。

佐都は1人でも誕生日を楽しもうとするが、有沙（馬場ふみか）に呼び出されクルーザーで遊んだ後の片付けを頼まれる。文句を言いながら掃除をしているとリツコ（松本妃代）が現れた。事情を知って佐都の誕生日パーティーを開催してくれたが、途中で表情が曇りパーティーをお開きにすると言い出した。実はリツコは夫の大介（渡邊圭祐）が使用するクルーザーにGPSをつけており、大介が浮気をしていることを突き止めていた。大介を追うと言うリツコに佐都はついていくことに。

愛のない結婚

出張先で新事業を任された健太はリツコの実家であるザラスグループと交渉を始めていた。

一方、大介が乗っているクルーザーに戻ってきた佐都は大介を探して走り回るリツコに驚く。大介を見つけ怒りだしたリツコを見て、大介は限界だ、とつぶやくのだった。

健太と連絡を取った佐都は健太がザラスグループと仕事をすると聞いて、リツコと大介が離婚するかもしれないと報告する。

出張先から飛んで帰ってきた圭一は大介を叱り、離婚は許さないと宣言する。さらにこの件に関わった責任として佐都も責められてしまう。

佐都はリツコから事情を聴くが、実家の手前、離婚はできないことはわかっているとこれ以上騒がないつもりのリツコを見てこれでいいのかとモヤモヤしてしまう。

そんな時、リツコがいなくなってしまう。リツコを探し当てた佐都は川に大介のカードで買ったブランドバッグを捨てている現場を目撃する。それを「もったいない！」と止めた佐都は要らないものを整理させ、買い取り業者に買い取らせてしまった。このお金で好きなことをしてほしいと佐都は勧めるが、リツコは大介に返すと宣言する。さらに部屋を整理したおかげで大介から初めてもらったブリザーブドフラワーが見つかり、リツコはその美しさに見惚れる。その日を境にリツコはいなくなってしまった。

数日後、リツコの父・万野（石黒賢）が深山家にやってくる。帰ってきたリツコは圭一と万野に向かって「離婚します」と宣言する。リツコを止めようとする圭一だったが、初めて会った時から大介を愛していないと言い出し、さらに大介もリツコに賛同し離婚を認めてくれるよう圭一に頭を下げる。

しかし、大事なプロジェクトが進行中だという理由で2人の離婚を認めない圭一。それを見た佐都は圭一に2人の離婚を認めるよう進言する。健太も佐都に賛同するが決して認めようとはしない圭一に、大介は認められなくてもいいと告げ、深山家から独立すると宣言して家を出て行った。

佐都が健太のピンチを招いてしまう

一連の騒動で健太に怒った万野は、身内ではなくなったという理由でプロジェクトから手を引くと言いだす。しかし、圭一は万野を説得し、さらにプロジェクトを長男の明人（尾上松也）にすると宣言してしまう。

自分の行ったことで健太がピンチになり、佐都はまたもや窮地に立たされるのだった。

深山家を追い出されそうになる佐都

深山佐都（土屋太鳳）は大介（渡邊圭祐）とリツコ（松本妃代）の離婚に協力したとされ、圭一（石橋凌）の指示で深山家を追い出されそうになる。健太（松下洸平）は圭一から離婚届を渡されるが、離婚は絶対にしないと言い張る。

そんな健太を止め、圭一に頭を下げた佐都はもう一度チャンスが欲しいと頼むのだった。

圭一からのチャンス

圭一から新たに建てる商業ビルにパリの二つ星レストラン「ソリマチ」を招聘できたら今回の件は不問にすると告げられ、健太は張り切る。

一方、健太の代わりに福岡のホテルの仕事を任された明人（尾上松也）はホテル事業を行う新会社社長にと圭一からほのめかされ気を良くするが美保子（松本若菜）はそんな明人を叱咤し、打倒佐都・健太夫婦に燃える。

「ソリマチ」のシェフ・反町が日本に来ていると聞き、健太と佐都は協力して反町の居場所を探す。反町の地元・福岡を訪れ、ようやく会えたが反町は乗り気ではない様子。反町のバックに“マダムキリコ（長谷川京子）”という人物がいると知った健太はさっそくマダムキリコを探すが全く情報がつかめない。

そこに大介が現れて金を無心される。大介を思って健太はそれをキッパリと断る。その時、キリコは大介がやっていた美容クリニックの顧客だったことが判明する。

久美（木村多江）と愛人騒動の一件で打ち解けた佐都はマダムキリコについて久美に尋ねる。着物の帯に見覚えがあるという久美から呉服屋を紹介してもらい、キリコがよく行っているというサロンを紹介してもらった。

サロンにやってきた2人は若い男性を周囲に侍らせているマダムキリコを見つける。しかし、そこには明人と美保子がいた。大介からお金と引き換えにマダムキリコを紹介してもらった2人は福岡のホテルに「ソリマチ」をメインダイニングに招聘することに成功する。

キリコに大介を売ったと怒る健太と佐都は呉服屋の主人の口添えでサロンに入る。

キリコから庶民は深山家から出ていくべきだとアドバイスされるが、それを拒否し大介を返してほしいと訴える佐都。キリコと話していく中で苦労して上流社会で勝ち上がってきたことを知り、今まで抱いていたイメージとは逆の努力家な一面に驚く。しかし、男社会を否定し、男を相手にすることを諦めているキリコに気付いた佐都は、自分はあきらめないで戦っていくと宣言する。健太もキリコにもう一度話を聞いてもらえるように交渉する。

明人との契約前に時間をもらった健太はプロジェクトについて説明する。佐都も必死で説得するが、キリコの機嫌を損ねてしまい、契約は予定通り明人のホテルとすることになった。

新たな問題

落ち込む佐都と健太だったが、圭一からキリコの紹介で商業ビルのデザインを世界的に有名な建築家が担当することを知らされる。それに気をよくした圭一は佐都と健太の離婚を保留にする。

喜ぶ佐都のもとに呉服屋の主人からお見合いの釣書が届く。実はサロンを紹介してもらうときに、知り合いの息子と有沙（馬場ふみか）のお見合いの口利きをしてほしいと言われていたのだった。断ればいいと楽観的な佐都だったが、深山家のお見合いはそうはいかないと有沙から責められてしまう。

有沙のお見合い

深山佐都（土屋太鳳）は自分のせいで末っ子の有沙（馬場ふみか）に見合いをさせることになり、健太（松下洸平）とともに何とかして阻止しようとする。相手は貿易会社の御曹司・香川友貴（森田甘路）だった。香川家の経歴を耳にした圭一（石橋凌）は目の色を変えて縁談を了承してしまう。

何とか破談に持ち込みたい佐都だったが…

縁談を辞める気はない圭一は絶対に嫌だという有沙を閉じ込めておけと命令してしまう。困った佐都と健太は香川に直接頼み、縁談を断ってほしいと伝えるが、有沙に一目ぼれしてしまった香川はそんな気はない様子。

そんな中、有沙が姿を消してしまう。久美（木村多江）の携帯に「縁談を辞めない限り、家には戻らない」というメッセージも来て慌てる深山家。不審な車を見たという証言から有沙の家出を手引きした人物がいると判明し、特定を急ぐ。

有沙から連絡を受けた健太は佐都と共に指定の住所に向かう。そこは有沙の彼氏・中島俊也（葉山奨之）のアパートだった。植木職人をしている彼と一緒にいたいという気持ちを聞き、2人は有沙をかくまうことに。

家出から3日が経ち、深山明人（尾上松也）と美保子（松本若菜）が有沙の居場所を調べ始める。

そんな中、香川が有沙をデートに誘いにやってくる。家出中だということを隠して帰ってもらうことには成功するが、このままではいつ嘘がばれてもおかしくないと圭一を説得し、深山家のスキャンダルになると判断した圭一は破談にすると宣言する。

破談の報告に向かった2人。お祝いの食事中に佐都と健太の仲が良い様子を見た有沙は俊也と結婚すると言いだす。家のためではなく自分の幸せのために結婚するという有沙に俊也も了承してくれた。

買い物の帰り道、佐都に今までいじわるをしていたことを詫び、佐都も許し帰宅すると、そこには明人と美保子がいた。俊也に金を積んで有沙と別れるよう仕向けたのを見て有沙は俊也に詰め寄るが、俊也はただ謝るだけだった。そのまま明人たちに有沙は連れ帰られてしまう。

圭一は佐都たちを泳がせて破談にすると嘘をつき、有沙の居場所を探っていたのだった。今回の功績で有沙の縁談を任された明人と美保子は浮かれる。

俊也の裏切りにショックを受けた有沙は縁談を受け入れる決意をする。佐都はこのままでいいのかと感じながらも何もできないでいた。

圭一に直談判に向かった佐都は有沙が結婚を受け入れてはいないと告げる。有沙に幸せになってほしいと土下座する佐都を陰から見ていた有沙は佐都を止め、香川家に嫁ぐと圭一に宣言する。自分のために努力してくれた佐都を見て有沙は感謝する。

一方、香川のもとに向かった健太は有沙をよろしくお願いします、と涙ながらに土下座していた。

変革の時

有沙は香川とのデートへ向かった。それを見て子供たちを誰も守れなかったと泣く久恵を佐都は慰める。深山家を変えてほしいと訴える久恵に佐都は決心をするのだった。

婚約祝い

「深山家を変えてみせる」と宣言したもののどうすればいいかわからない深山佐都（土屋太鳳）。

そんな中、あれだけ縁談を嫌がっていた有沙（馬場ふみか）があっさり香川友貴（森田甘路）と婚約してしまい報告にやってくる。

二人の結婚準備を圭一（石橋凌）に託された明人（尾上松也）と美保子（松本若菜）は婚約祝いをお茶会にしようと提案する。それを聞いた八寿子（倍賞美津子）は佐都にお手前で客をもてなすよう命令するのだった。

茶会とショッピングセンター

美保子の雑用と茶道の恵子に忙しい中、佐都と健太は良恵（石野真子）に呼び出される。佐都の実家の『まんぷく屋』がある商店街の近くにある深山グループの土地にショッピングセンターが建つ予定だというのだ。圭一に自分たちへの嫌がらせはやめてほしいと訴えるが、会社の利益を考えろと言われてしまう。そこで健太はショッピングセンターより利益があがる企画を考えることに。圭一から期限を設けられるが、その日は有沙の婚約祝いの日だった。

明人と圭一に呼び出された健太は明人から会社の利益を考えろと叱責されてしまう。明人は長男である自分ばかりが損をすることに昔から腹を立てていた。さらに健太に後継者の座まで奪われるかもしれないと焦り健太を排除しようと画策していたのだった。

健太は企画作り、佐都は茶道の練習に追われる中、合間を見つけて実家に戻った佐都は商店街の住民から圭一に渡してほしいとショッピングセンター反対の署名簿を受け取る。それを見て圭一ではなくショッピングセンターの運営会社に直接署名を送ると言う名案を思い付いた佐都。近隣住民が反対していることを知った運営会社は建設を検討し始める。

時間稼ぎができた健太はその隙にあの土地から温泉が湧き出ることを知り、それを利用した温泉施設の企画を圭一に提出する。

しかし、撤退を検討しているのに気づいた圭一が期限より前に契約を進めてしまっていた。健太は契約をやめさせるために商店街に向かい、佐都はお茶会に参加することに。参加者が集まりいよいよという時、美保子に誘われて良恵がやってくる。美保子にそそのかされて失礼なことばかりをしてしまい、お茶会で良恵は浮いてしまう。

しかし、良恵が自分のおもいやりで行った行動がマナー通りの所作で参加者は良恵を褒める。

一方、深山の社員・佐々木（矢柴俊博）と契約をする寸前の商店街の住民の前に現れた健太は契約書から商店街の人々に不利な契約なことを説明し、なんとか契約をやめさせることに成功した。

茶会が終わり、八寿子に呼び止められた良恵は相手を思いやる気持ちを褒められる。さらに佐都もお点前を褒められようやく認めてもらえた。久恵（木村多江）から八寿子も深山に嫁いできたときは多くの苦労を味わったと聞き、佐都は自分と重ねてしまう。

美保子の過去

茶会後、香川家と団らんしていた圭一と美保子たち。

しかし、そこで美保子が老舗和菓子店を乗っ取った愛人の娘だということが明らかになってしまう。気分を害して香川家が帰ってしまい、圭一は美保子とその嘘を隠していた明人に怒り、私の前に顔を出すなと言って立ち去ってしまうのだった。

佐都の妊娠

ショッピングセンター誘致計画を阻止することができた深山佐都（土屋太鳳）と健太（松下洸平）。『まんぷく屋』で祝杯をあげていると良恵（石野真子）が佐都の妊娠に気づく。

圭一（石橋凌）と久美（木村多江）に報告すると初孫に大喜び。しかし、そこに居合わせた美保子（松本若菜）に冷たく接する圭一を見て佐都は美保子をかばおうとするが、逆に美保子に拒否されてしまう。美保子はこれからが地獄の始まりだと吐き捨てて去っていった。

健太を狙う泉

初の出産に浮かれる佐都だったが、深山家のしきたりでがんじがらめになり息苦しさを感じていた。

一方、健太の秘書・立花泉（佐々木希）の父・立花隆（篠井英介）が環境大臣に就任する。それを聞いた美保子は泉に接触し、佐都の妊娠を知らせて健太の妻になる気はないか、と持ち掛ける。明人を深山家の後継者にする夢を捨てていない美保子だったが、泉から断られてしまう。

ある日、仕事でミスをしてしまった泉は健太にフォローされ、そのやさしさに昔付き合っていたころを思い出し、健太にすり寄ろうとするが健太は生まれてくる子供のことで頭がいっぱいだった。

腹が立った泉は佐都の元へ行き、マウントを取ろうとする。泉の尋常ではない様子に佐都はおびえる。

翌日、健太は出張へ向かうとそこに泉も押しかけてくる。寝込みを襲い、やり直そうと迫る泉のただ事ではない様子に健太はおびえる。

一方、泉のSNSで2人が同じ場所にいることに気付いた佐都は健太を心配していた。

翌朝、健太から一部始終を聞いた佐都。そこに泉から何度も連絡が入る。健太は泉に一緒になる気はないと断るが、本館にやってくるとなぜか泉が女主人のようにふるまっていた。圭一に取り入ったと気づいた健太は泉にくぎを刺すが考えを改める気はない様子。

さらにその様子を見た佐都はショックのあまり倒れこんでしまう。佐都は生まれてくるのは深山家の子供だから嫌なら子供をおいて家を出ていけと言われ、深山で子供を産むことの本当の意味を知る。

そんな中、健太が進めていた仕事が中止になる。泉の父・隆の差し金だと気づいた健太は説得に向かうが、そこで泉と結婚しろと言われてしまう。それを拒否し、帰ろうとする健太に泉は縋りつくが、それを振り切って佐都の元へ急ぐ。

ストレスで倒れた佐都

精神的なストレスで外出先で倒れてしまった佐都は病院に運び込まれていた。そこに圭一がやってきて健太は泉と結婚すると宣言する。

それをお見舞いにやってきた良恵が偶然聞いてしまっていた。深山家での佐都の扱いを目の当たりにした良恵は、やってきた健太に「佐都と別れてほしい」と願い出るのだった。

佐都の深山家での扱いを知った母は…

圭一（石橋凌）が佐都（土屋太鳳）に産まれた子供とともに深山家から出ていくよう厳命している場面を見てしまった母の篠原良恵（石野真子）は駆けつけた健太（松下洸平）に佐都と別れてほしいと頭を下げるのだった。

泉のアプローチは続き…

佐都を守れていない現実に落ち込む健太を見て、佐都は深山家で強く生きていこうと元気づける。

健太は良恵に会いに行き、強くなって佐都と子供を守ると宣言し、それを聞いた良恵は絶対に負けないことを約束させる。

そんな中、佐都の病室には立花泉（佐々木希）がやってきていた。健太と別れるよう説得してくる泉を佐都は追い返す。さらに泉の父・立花隆（篠井英介）の策略で計画が中止に追い込まれた健太に泉が猛アプローチを始める。

佐都と泉の修羅場を見ていた大介（渡邊圭祐）は健太から事情を聞き、キリコ（長谷川京子）の協力を得て立花から計画の許可を得る。さらに泉が過去恋人に殺人未遂を犯したことで日本に連れ戻されていたことも判明する。

窮地に立たされた泉は美保子（松本若菜）に助けを求めるが断られてしまう。美保子は深山家が混乱しているのに乗じて圭一に許してもらおうとやってくるが、立花との計画が頓挫し機嫌の悪い圭一からあしらわれてしまう。とっさに「明人（尾上松也）との子供を妊娠した」と嘘をついてしまう。

そんな中、泉に呼び出された健太は泉が屋上から飛び降りようとしている場面を目撃する。電話越しに聞いていた佐都は泉が健太を巻き添えにして死のうとしていると気づき慌てる。

隆からのプレッシャーに押しつぶされた泉は健太と共に無理やり飛び降りてしまう。幸い命に別状はなく、急いで病院に駆け付けた佐都は安心するが、泉には誰も見舞いが来ていないことを聞いてしまう。

泉の病室に向かった佐都は自暴自棄になっている泉を見て、自分のした事と向き合えと説教する。隆にかけられた「完璧」という呪いから解放されるべきだという佐都の言葉に父親から離れる決意をした泉。

佐都と健太に報告にやってきた泉は今までのことを詫び、今後2人に近づかないことを約束して去って行った。

追い込まれた美保子

その頃、美保子は嘘を真実にするために行方不明の明人の代わりに顔の似た別人に遺伝子を提供してもらい、人工授精を試みるのだった。

無事、出産した佐都だったが…

無事、女の子を出産した佐都（土屋太鳳）。健太（松下洸平）と共に深山家に帰ってくるが、圭一（石橋凌）からはすぐに男の子を産めとプレッシャーをかけられる。さらに、男の子を産むためのサプリメントを久美（木村多江）から渡されてしまう。

最大の危機

圭一からの圧力をはねのけ、話をしようと圭一に詰め寄る健太だったが、もみ合いになり階段で頭を打ってしまう。その影響で記憶喪失になってしまった健太は大学時代までしか記憶がなく、佐都と子供のことを忘れてしまっていた。

健太と佐都は別れて暮らすことになり、深山家には明人（尾上松也）が健太のサポートという名目で戻ってくる。

次期当主になれという圭一からの言葉に一度は反発したものの、圭一の深山家への想いを聞いた健太は当主になるために佐都の暮らす離れに戻り記憶を取り戻すことに。

一方、実は次期当主の座を狙って深山に帰ってきた明人は、圭一が健太にだけ期待を向けていることを知り、嫉妬のあまり深山家をつぶす決意をする。

そんな中、佐都と子供のことがどうしても受け入れられない健太は圭一から佐都が深山家のしきたりを守らない有害な存在だとそそのかされてしまう。

圭一に言われるままに佐都に男の子を産んでほしいと訴える健太を見て、佐都は健太が別人になってしまったことに嘆き、離婚する決意をする。

別れの時

佐都が深山家を出ていくと知った久美はショックのあまり気にも留めない圭一に怒鳴り声をあげる。

そんな中、これまでの思い出を胸に佐都は深山家を去っていくのだった。

深山を出て行った佐都

凛を連れてまんぷく屋に戻ってきた佐都（土屋太鳳）。そこに、圭一（石橋凌）の態度に我慢の限界になってストライキを起こした久美（木村多江）が佐都を訪ねてやってくる。さらに、美保子（松本若菜）も佐都を訪ねこれまでの話を聞いてもらう。

一方、残された健太（松下洸平）は佐都がいなくなって以来、心にぽっかりと穴が開いたようになってしまう。失ってしまった自分を取り戻すためにまんぷく屋を訪れ、佐都と対峙する。

記憶が戻らないままの健太

思い出の料理を食べながら懐かしさを感じつつ、思い出せないことを謝罪する健太は、もう一度思い出すチャンスが欲しいと佐都に懇願する。記憶がないままの健太を受け入れた佐都は再び３人でやり直す決意をする。

深山家に戻った３人だったが、そんな中で明人（尾上松也）が計画している深山家の崩壊計画が進んでいく。万野（石黒賢）と計画を進める明人だったが、それが健太にばれてしまう。

健太と対峙し、自分は跡継ぎになりたくはないと気づいた明人は美保子に本心を伝える。美保子もそんな明人を受け入れ、これまで通り明人は美保子の尻に敷かれる関係に戻ることに。

一方、損失騒動を起こしたまま雲隠れしてしまった子会社の社員を探す健太と佐都だったが、万野の妨害にあってしまう。

圭一は見つからない金を工面してもらうために投資家のサイード（竹財輝之助）を招く計画を立てていた。もてなしをするよう久美に指示を出すが、当日に久美は佐都に行かないよう言われ、不在。かわりに女主人としてもてなす佐都。完璧なもてなしにサイードも満足して契約を取り付けようとするが、健太は圭一が隠していた損失を正直に告白する。健太を止める圭一に意見する佐都。

さらに、深山家の有沙（馬場ふみか）など女性陣やキリコ（長谷川京子）も現れ、圭一の古い価値観を否定する。

それを見て、サイードは健太が代表になるのなら契約をすると宣言。圭一は身を引いた。

当主の座についた健太は改めて３人でやっていく決意をし、圭一は行方不明になってしまう。

事件が終わり…

圭一はホームレスになっていた。それを見つけた久美は喝を入れ、戻ってくるように諭す。まんぷく屋を訪れた圭一は佐都にこれまでのことを謝罪し、深山家を佐都に託す。

その後、健太の記憶が戻らないまま結婚式を挙げることに。当日、佐都の晴れ姿を見てすべての記憶を思い出した健太は紆余曲折を経てようやく佐都と夫婦になったのだった。